流通ニュースは、流通全般の最新ニュースを発信しています。





アートヴィレッヂ/カジュアルブランド、民事再生で負債39億円

2015年04月22日 / 経営

帝国データバンクによると、アートヴィレッヂは4月22日、東京地裁へ民事再生法の適用を申請した。

負債は2014年2月期末時点で約39億8000万円だが、その後に変動している可能性がある。

1975年4月の設立。製造から小売まで手がけるSPA事業を主力に、メンズ、レディースのヤングカジュアルウエアの小売と卸を手がけていた。

サーフブランドの老舗「BODYGLOVE」「LOST」など、常時10種類程度のブランドを扱っていた。2001年に直営店を出店したのを皮切りに積極的に新規出店を進め、「BEACHSOUND」「NATURALVINTAGE」などの店舗名で全国に展開し、2009年2月期の年売上高は約99億1700万円を計上していた。

しかし、レディース事業の失敗により在庫が膨らみ、財務内容が悪化するなか、2011年3月に発生した東日本大震災の影響で一部店舗が被災。計画停電の影響などから売り上げが減少したことで資金繰りが悪化していた。

その後は金融機関や取引先に支払い条件の変更を要請し、不採算店舗の閉鎖、人員整理、在庫の圧縮など再建計画に取り組んでいたが奏功せず、2014年2月期の年売上高は約41億5200万円にまで落ち込むなか、ここにきて民事再生法による再建を目指すこととなった。

関連記事

関連カテゴリー

最新ニュース

一覧