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ニトリ/物流子会社の配送計画自動化システム導入

2015年06月09日 / IT・システム商品経営

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ニトリの物流事業を担う子会社ホームロジスティクスは6月9日、配送計画自動化システムを導入すると発表した。

POSシステム、ECシステムと連動して輸配送のリソース状況に応じた配送時間枠の提示と配車計画の自動作成を可能とする伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)のクラウドサービス「Mobile Asset Management Service(MAMS)」を宅配サービス基盤として採用したもの。

<MAMSがサービス提供する機能>
MAMSがサービス提供する機能

ニトリが6月17日に立ち上げる新ECサイトでMAMSを利用した宅配サービスの運用を本格開始する。

<ニトリ新ECサイトの宅配受付画面>
ニトリ新ECサイトの宅配受付画面

ニトリとホームロジスティクスでは、従来、システム上で効率的な配送ルートの自動作成を行っていたが、状況にあわせた配送ルートのリアルタイムでの変更や、配送日時の詳細な指定などが宅配サービス向上における課題となっていた。

グループ全社が使用する基幹システムの刷新に合わせて、宅配サービス基盤の更改を行い、2014年11月に全国のニトリの店舗へMAMSの導入を行った。

CTCのMAMSは配送計画を注文時に自動的に作成するクラウドサービスで、配送予定時間や配送状況などを自社のウェブサイトやECサイトで追跡・確認することができる。

受注と同時にシステムが効率的な配送ルートを自動で作成し、配送担当者をはじめ関係者全員はパソコンやスマートフォンを使って情報共有できる。

ニトリ店舗のサービスカウンター、接客用のタブレット端末で宅配依頼を受け付けると、システムが配送可能な日時を提示する。

トラックへの積載条件や住居に応じた納品条件など、購入したお客の要望を反映しながら、効率的な配送ルートを作成し、変更があった場合は自動的に再作成を行う。

6月17日にニトリが立ち上げる新ECサイトにおいても、MAMSを利用することで店頭同様に時間指定での配送受付が可能となる。

ニトリが目指す「あらゆる販売チャネルで共通のユーザー体験を提供する」というオムニチャネル化の一環で、ECサイトを利用するお客にも共通のサービスを提供する。

ホームロジスティクスでは、CTCのMAMSを利用した宅配サービスを全国60社以上の物流パートナー企業と共有することで、全国均一の業務品質を確保すると同時に、パートナー企業における業務負荷軽減をサポートするという。

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