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人材ビジネス市場/2014年は5.0%増の3兆7701億円

2015年10月19日 / 経営

矢野経済研究所は10月19日、人材ビジネス市場に関する調査結果2015を発表した。

調査によると、2014年度の人材派遣業市場は前年度比5.0%増の3兆7701億円と推計され、増加に転じた。

2014年度は好景気を背景とした人材派遣需要の高まりにより、これまで続いていた市場の縮小基調に歯止めがかかった。一方で、需要に対応した十分な派遣スタッフが確保できておらず、人材獲得競争が激化している。

2015年度も人材派遣需要は順調に拡大を続けているため、市場規模は拡大するとみているが、増加幅は、景気に減速感が見られること、人材確保難が続いていることから若干鈍化すると予測する。

人材紹介業市場は18.6%増の1850億円で、5年連続で拡大した。2014年度は景気の回復傾向に伴い、企業の人材需要が増大、加えて紹介手数料単価が上昇したことにより、人材紹介業市場規模は2ケタ増となった。

2015年度も人材紹介需要が高水準で継続していることから、市場規模は引き続き2桁増での拡大を予測する。

再就職支援業市場は13.2%減の269億円で2ケタ減だった。2014年度は景気の回復により大型委託案件が減少、今後の中長期的な労働力不足に対する懸念から企業の求人意欲も引き続き高い状態にあったため、景気と逆相関関係とされる再就職支援業市場規模は2ケタ減となった。

2015年度も前年度と同様の傾向がみられることから、市場規模は引き続き2ケタ減で推移すると予測する。

調査における人材ビジネス市場とは、一般労働者派遣業(人材派遣業)、人材紹介業、再就職支援業、技術者派遣ビジネス、営業・販売支援人材ビジネス、求人情報サービス、製造派遣・請負ビジネス、医療人材サービス、グローバル人材紹介業の9分野を対象とした。

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