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ポッカサッポロ/果汁製造で、殺菌時の品質劣化大きく減らす新技術

2013年12月03日 / 経営

ポッカサッポロフード&ビバレッジは12月3日、果汁食品の製造ラインに、殺菌時の品質劣化を大幅に低減する新技術を導入すると発表した。近日中に、同技術を用いた製造を開始する。

新たな手法「交流高電界殺菌(HEF-AC)技術」は、農研機構が開発した。同技術を用いた殺菌装置を使うと、従来の加熱のみによる殺菌法に比べ、熱による変色を約5分の1、加熱臭の発生を約4分の1、ビタミンCの減少を10分の1に抑えることなどが可能という。

同技術の実用化に向け、ポッカサッポロはフロンティアエンジニアリングと共同で、多様な液体食品への適用実証や、装置のスケールアップ、ランニングコストの低減・耐久性の検証を行ってきた。

これらの成果をもとに、今回、製品の製造に踏み切る。ポッカサッポロは、毎時5トンの処理が可能な市販の果汁製造ライン用に、殺菌装置を完成させたという。

新技術「HEF-AC」は、果汁、茶飲料、コーヒー飲料の殺菌などに幅広く適用できることが実証されている。さらに、殺菌だけでなく、酵素の失活にも優れた性能を発揮するため、幅広い応用範囲が期待されるという。

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