J.フロント 決算/3~5月増収減益、百貨店免税売上の減速が響く

2025年06月30日 16:29 / 決算

J.フロントリテイリングが6月30日に発表した2026年2月期第1四半期決算によると、売上収益1108億200万円(前年同期比9.2%増)、営業利益159億9000万円(0.9%減)、税引前利益150億9700万円(3.4%減)、親会社に帰属する当期利益104億8300万円(7.4%減)となった。

J.フロントリテイリングのロゴマーク

「百貨店事業」における免税売上高が前年実績に対し大きく減少。利益面は主に百貨店免税売上の減速により減益となった。一方で、「ショッピングセンター事業」や「デベロッパー事業」は好調に推移し、増収増益を確保した。

「百貨店事業」の業績は売上収益が635億9800万円(1.6%増)、営業利益が90億5200万円(12.5%減)だった。

為替変動などに伴いラグジュアリーブランドをはじめとした高額品を中心に免税売上高が減少した一方、国内顧客の売上は堅調に推移。店舗別では、大丸梅田店が大阪・関西万博の開幕以降に入店客が大幅に増加。一方、大丸心斎橋店や大丸京都店は免税売上高の減少などで減収だった

「SC事業」の業績は売上収益が166億3600万円(4.8%増)、営業利益が54億9000万円(39.0%増)だった。

売上収益は、これまで進めてきた店舗改装の効果やインバウンド売上の好調持続などにより店舗賃貸収入が増加したほか、共益費収入、決済手数料収入などが伸長した。

「デベロッパー事業」の業績は売上収益が245億3400万円(38.0%増)、営業利益が22億8900万円(35.0%増)となった。

主にJ.フロント建装のホテル内装工事の好調持続や、パルコスペースシステムズの受注増などにより大幅な増収、事業利益も増加した。

通期は、売上収益4590億円(3.9%増)、営業利益500億円(14.1%減)、税引前利益455億円(18.4%減)、親会社に帰属する当期利益300億円(27.6%減)を見込んでいる。

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