キリン／戦略的資源配分で競争力高める、国内飲料事業は3年で増収増益目指す

2012年10月29日／経営

キリンホールディングス（2011年12月期売上高：2兆717億円）は10月15日、「キリングループ2013～2015年中期経営計画」を発表した。2013年以降の3年を「オーガニック成長シフトの3年」と位置づけ、戦略的な資源配分を進めるなどし、競争優位性の獲得を目指す。

2015年の連結売上高2兆3000億円以上、営業利益1800億円以上の達成を目標に掲げる。

グループ内の組織再編により、国内総合飲料事業の統括会社としてキリン株式会社を設立。各カテゴリの枠を越え、戦略的な資源配分を行い、同時に重複機能の効率化などによりコスト削減を図る。今後3年間で増収増益を目指す。

グローバルな経営体制としては、日本、オセアニア、ブラジル、東南アジアにおける各地域の統括会社のもと、自律的でスピーディな経営を目指す。さらに、社長への諮問機関としてインターナショナル・アドバイザリー・ボード（IAB）を設置。設立メンバーを傘下のライオン社とスキンカリオール社の取締役から選定する。

また、株主還元の充実を掲げ、標準化EPSに対する配当性向を30％とし、EPSの成長に応じた配当増額を図る。標準化EPSは、パーセンテージで年平均1桁台後半の成長を目指す。

なお、同社は同日、2021年に向けたグループの長期経営構想を発表したが、具体的な数値目標は示さなかった。

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