流通ニュースは、流通全般の最新ニュースを発信しています。





大王製紙/ベビー用紙おむつ平行輸入した中国企業と和解

2014年07月24日 / 経営

大王製紙は7月24日、中国で同社のベビー用紙おむつを平行輸入していた業者に対して起こしていた訴訟で和解が成立し、和解内容に沿って、問題となった製品の廃棄が完了したと発表した。平行輸入した業者の名前は明かしていない。

問題となったベビー用紙おむつは、「GOO.N(グーン)」。これまでも、中国を中心に海外で平行輸入品や模造品が出回り、同社が対応に追われてきた。

並行輸入とは、海外のブランド品などに関して、正規の代理店以外の業者などが真正品を非正規のルートで輸入して販売する行為をいう。

今回の件を時系列でたどると、大王製紙は2013年12月、中国江蘇省の税関で、上海市の業者が並行輸入しようとした「グーン」を差し止め、14年3月、知的財産権の侵害を理由に、この業者の並行輸入品の廃棄・没収、販売行為の差し止めなどを求める民事訴訟を現地の法廷で起こした。

開廷初日の4月28日に、この業者から和解の申し入れがあり、5月14日、裁判官立ち合いのもとで和解が成立したという。

和解内容は、業者が差し押さえられた製品の廃棄に同意すること、および同業者が今後、大王の許諾なしに大王の製品を販売しないこと。

6月27日には、大王が立ち会うなかで、差し押さえられた製品の廃棄が完了したという。

関連記事

関連カテゴリー

最新ニュース

一覧