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サントリーHD/アサヒビールを提訴、ノンアルコールビールの特許侵害で

2015年03月10日 / 経営

サントリーホールディングスは、アサヒビールのノンアルコールビールテイスト飲料「ドライゼロ」が、自社の特許権を侵害しているとして、製造と販売の差し止めを求めて東京地方裁判所に提訴した。3月10日に両社が明らかにした。

アサヒビールの親会社であるアサヒグループホールディングスは、「特許は無効であり、裁判で主張していく」としている。必要な場合には「特許無効審判の請求も考えている」という。

サントリーHDは、エキス分や糖質などを一定の範囲に特定したノンアルコールビールテイスト飲料の特許を2013年10月に取得。特許取得とほぼ同時期に、アサヒに対して、同社の「ドライゼロ」が当該特許を侵害しているのではないかとの問い合わせを行い、以来、両社は交渉を重ねてきた。交渉の中で、アサヒは一貫して特許が無効であると主張してきたという。話し合いが平行線をたどったことから、サントリーは1月に提訴に踏み切った。

特許を侵害したとされるアサヒの「ドライゼロ」は、2012年2月に発売。2013年9月上旬に大幅リニューアルを行っており、サントリーは、このリニューアル以降の製品の特許侵害を主張しているという。

ノンアルコールビールテイスト飲料では、サントリーHD傘下のサントリービールがシェア1位で、アサヒビールが2位。サントリービールが展開するノンアルコールビールテイスト飲料は、「オールフリー」。

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