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エキナカの買物/動機は衝動的な来店が7割

2010年03月04日 / トピックス

ジェイアール東日本企画の駅消費研究センターは3月4日、首都圏生活者の買い場としての「駅」の存在の大きさとその特殊性を探るための調査結果概要を発表した。

東京駅30km圏内の18~49歳の男女に昨年7月1日から7日に実施したもので、駅ビルなどの駅施設での買物は5割以上が「衝動的な来店」から生じているというデータが得られたとしている。

調査によれば、1店舗内における買物を1件としてカウントした場合、総買物件数は3万1091件で、エキナカ(駅の改札内)の買物のうち、「その店を見たときに衝動的に」決めた買物が全体の約5割を占め、「前にいた場所を出た後の移動中」に決めた2割を加えると、エキナカの買物の7割以上は移動中に決めた衝動的な来店によるものだった。

一方、駅ビルなど改札外の駅施設の衝動来店率も5割に達し、買物全体の4割と比べ駅関連商業施設での買物の大部分も、移動中に決めた衝動的な来店行動から生まれている時間帯別にみるとエキナカの平日/午後(午後2時~6時)の衝動来店率が特に高く、8割を超えた。

業態別では、衝動来店率が最も高かったのはキヨスクなどの駅売店で、衝動来店率は約7割となり、以下自動販売機、駅ビルと続た。駅ビルは百貨店やGMS、コンビニエンスストアよりも衝動来店率が高かった。

さらにエキナカの平日比率は77.6%、休日比率は22.4%と、買物全体(70.3%、29.7%)と比べやや平日の比率が高かった。

業態別では、平日比率が最も高かったのはコンビニエンスストアで平日が8割を占めた。駅敷地内のコンビニエンスストアは平日比率が85%超と高く、駅関連の業態の平日比率は、駅売店が約8割、駅ビルは約7割だった。

平日の業態別では、キヨスクなどの駅売店の買物の約半分は6時~10時と朝に集中し、コンビニエンスストアは駅に近い店舗であるほど朝型で、駅売店の売れ方に近くなる傾向が見られた、。

駅ビルの買物(平日)の約4割は夕方6時~10時の夜に集中し、百貨店、GMSに比べピークが遅い傾向が見られた。

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