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野菜高騰/スーパー各社対応策

2009年08月07日 / トピックス

天候不順の影響などで野菜の価格が高騰に、「野菜大放出セール」を8月6日に実施したのがダイエー。同店恒例の木曜の市で、「じゃがいも」、「たまねぎ」、「にんじん」、「きゅうり」の4品目を買得価格で販売した。家計応援と顧客満足度向上を図るのが目的だ。

次いで、イトーヨーカ堂と東急ストアが期間限定で、野菜の特売を行う。ヨーカ堂は、8月7日~9日の3日間で平均2~5割の割引。販売計画は、通常のほぼ5倍の1000トンの見通し。東急ストアは7、8両日、じゃがいも、きゅうり、なす、トマトを中心に10品目以上を買得価格で販売する。最大の値引率は45.6%におよぶ。

今後、こうした3社の動きに追随するスーパーが出てくる可能性はあるが、他社はおおむね静観の構えを見せている。理由は、EDLP(エブリデイロープライス)にある。

イオンは、「EDLPを継続実施する。野菜だけの特売はやっていない」とコメント。消費者還元や価格競争力もEDLPで実現できるという考えだ。関西スーパーマーケットも「政策としてEDLPを選択している」と話す。ユニーは、「現段階でそういう(野菜特売)話はない」とEDLP政策を維持する計画だ。

不景気の影響で家計が逼迫している時世に、消費者の支持を得るのはどちらになるのか。各社とも固唾(かたず)をのんで見守っている。

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