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イオングループ/赤字決算の衣料チェーン2社を合併

2010年04月06日 / 経営

イオングループの衣料チェーンを展開するコックスとブルーグラスは4月6日、コックスを存続会社とする合併を行うと発表した。合併効力発生日は、8月21日の予定。

コックスの2010年2月期の業績は、売上高179億4900万円、営業損失3億1500万円、経常損失2億1000万円、当期損失5億4900万円。消滅会社となるブルーグラスの2010年2月期業績は、売上高206億7500万円、営業損失11億1900万円、経常損失10億3100万円、当期損失14億8700万円。

合併後の存続会社であるコックスの来期の業績は、売上高257億4000万円(前年同期比43.4%増)、営業利益9億6000万円、経常利益10億5000万円、当期利益6億6000万円となる見通しで、合併効果を考慮して1年後には黒字転換する計画だ。

イオンは、合併によって誕生するコックスをMD改革の牽引役と位置付け、グループ全体の衣料分野が、グローバルファッションリテーラーの一翼を担える収益規模と利益率を目指していく。

イオンは、新たな成長に向けて「選択と集中」の観点から事業構造改革に着手しており、成長が見込まれる事業領域に経営資源を重点的に配分している。

イオンは、今回の合併によりGMS・専門店事業の衣料分野について、多様化する顧客のライフスタイルに合わせたMD改革を推進する体制を構築する。同改革においては、売場構成・商品構成の改革とともにイオン独自のSPA手法を確立し、収益構造改革につなげていく。

イオンの目指すSPAは、グループ各社の経営資源を集約し、GMS・専門店各社が横断的に活用できるプラットフォーム(共通機能の基盤)の構築が目的。専門店事業では、複数のブランドや販売チャネルをマネジメントする組織体制を構築し、グローバルレベルでの競争優位性を発揮することが可能となる。

GMS事業においては、利益構成比の高い衣料部門の抜本的改革を行うことで専門性の高い売場へ変革し、将来的にはショッピングセンターへのスピンオフも視野に入れたアパレル改革を加速化する。

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