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ミスタードーナツ/食事もできるミスドに進化、軽食メニュー11種を発売

2017年11月15日 20:50 / 商品

ダスキンは11月15日、食事もできるミスタードーナツ(ミズドゴハン)をテーマに、全国の「ミスタードーナツ」で軽食メニュー11種類を発売すると発表した。

<ミスドゴハン>
ミスドゴハン

11月17日から、ホット・セイボリー(惣菜)パイとして、フランクフルト、5種の野菜&チキン、エビのビスク、クラムチャウダー(各税込216円)を投入する。

また、トッピング・ホットトーストとして、たまがマヨ、ツナメルト(各270円)、セイボリーサンド・ドーナツとして、ハムチーズ、ハムタマゴ、ハムツナ(各172円)を発売する。

ホット・スイーツパイでは、りんごとカスタード、りんごとチーズ(各216円)を追加投入する。

<商品の一例>
商品の一例

お客のさまざまな利用ニーズや利用シーンに対応した、幅広い時間帯で利用できるパイやトーストなどの軽食メニューを充実させることで、一日を通して、もっと気軽に全時間帯で利用できる店舗を目指す。

<山村社長(右)>
山村社長(右)

山村輝治社長は、「共働き世帯や単身世帯の増加により、ライフスタイルが変化し、店内でゆっくりと過ごすニーズが高まっている。46年前の創業時は、テイクアウトが中心で、専業主婦が家族のために持ち帰りで購入していたが、いまは高齢化も進み、持ち帰りの個数が減っている。食事メニューを増やすことで、ミスドで気軽に食事ができる文化を作りたい」と語る。

現在のミスタードーナツの持ち帰り比率は、60%から70%程度で、テイクアウト比率が高いことは変わっていない。一方で、単身世帯の増加や購入者の年齢が上がっていることを受け、購入個数が減っている。

ミスタードーナツはこれまで、おやつのイメージが強く、14時から15時が売上のピークとなっているが、ミスドゴハンを訴求することで、朝食時間帯、昼食時間帯を含む、9時から15時までの売上の底上げを図る。

現在、店内で食事をするイートイン比率は35%程度だが、ミスドゴハンを訴求することでイートイン比率を40%程度まで、引き上げる予定だ。

<新型オーブンを導入>
新型オーブンを導入

パイを中心とした軽食メニューを導入するため、新たに新型オーブンを導入。ダスキンが、ミスタードーナツの加盟店に無償貸与する形で、全店に新型オーブンを配置した。

11月17日からは、開店時から11時まで、「朝のミスドゴハンセット」を販売し、朝食需要の取り込みを狙う。

140円以下のドーナツ1個とドリンクのAセット320円、141円~200円以下のドーナツ1個とドリンクのBセット340円、201円~270円以下のドーナツ・パイ・トーストいずれか1個とドリンクのCセット360円を展開する。

これまでは、オールドファッションとコーヒーのセットを朝食セットとして提供していたが、朝からオールドファッションを食べる人が少なかったという。

今回、具材感のあるフィリングを使用したパイや、ミスドならではのイースト生地を使用したドーナツを使用した「セイボリーサンド・ドーナツ」を打ち出すことで、他のファストフードチェーンとの差別化を図る。

<パスタも販売する予定>
パスタも販売する予定

2018年2月からは、ミスドゴハンの第2弾として、パスタとピザを販売する予定だ。第1弾は、朝食や昼食に軽く食べる商品を中心としたが、第2弾はより本格的な食事メニューを投入する。

現在、ミスタードーナツでは約60店でピエトロとコラボレーションして、パスタメニューを展開しているが、パスタの販売店舗を600店程度に拡大する計画だ。

2017年3月末のミスタードーナツの国内店舗数は1160店だが、ショッピングセンター内に出店する店舗では、近隣にパスタ店がある場合は、パスタを提供できないこともあるため、導入店舗は約半数にとどまる見込みだ。

<ピザはナポリの窯とコラボ>
ピザはナポリの窯とコラボ

ピザの販売は、京都市の「ミスタードーナツJR山科駅前ショップ」(9月末閉店)と大阪府箕面市の直営路面店「小野原ショップ」で開始した。

ストロベリーコーンズが展開する「ナポリの窯」とコラボレーションして商品を開発した。

実験店では、ピザの宅配も検証したが、イートイン需要が高かったため、今後はイートイン専門メニューとして販売する。

ピザを焼くための専門の窯を導入する必要があるため、改装店舗から順次、導入を進め、全国で約200店でピザを販売する計画だ。

<第2弾ではホットドッグも投入>
第2弾ではホットドッグも投入

山村社長は、「過去の成功体験から抜け出すことができずに、20年間ドーナツ100円セールを続けてしまい、社会の変化への対応が遅れた。今回、さまざまな実験を経て、軽食メニューを投入できた。ドーナツの販売数や売上を落とすのではなく、ドーナツの売上にプラスオンできる商品としてミスドゴハンを導入する。1つのトレーで2アイテムを販売するなど販売方法を工夫することで、ドーナツもこれまで通り販売する」と語った。

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