三井アウトレットパーク 木更津/4期増床で26年売上850億円目指す

2025年06月20日 17:43 / 店舗レポート

三井不動産は6月23日、「三井アウトレットパーク 木更津」(千葉県木更津市)の第4期増床部分をグランドオープンする。20日、メディア向け内覧会を開催した。

<4期増床区画の様子>
三井不動産

同施設は、2012年の第1期開業以来、これまで2度の増床を経て、日本最大級の規模を誇る「三井アウトレットパーク」の旗艦物件に成長した。都心から約50分のアクセス良好な立地を強みとして、千葉県内に加え、東京・横浜を含む関東圏全域から幅広い層の顧客が訪れる。羽田空港からも最短25分でアクセス可能。海外旅行客の来館数も増加しているという。

今回の第4期増床計画では30店舗が出店し、店舗面積約5万3100m2・全330店舗の店舗数日本一を誇るアウトレットに進化した。増床区画では、スポーツやエンターテインメントなどのイベントを開催できる約700m2の大屋根広場「ルーフテラス」や、日本初となるアウトレット常設のスケートボードパークも設置。滞在・体験機能の強化も図った。施設全体で26年度売上850億円を目指す。

<若林本部長>
三井不動産

今回の増床リニューアルについて、若林 瑞穂 常務執行役員 商業施設・スポーツ・エンターテインメント本部長は「第4期エリアにはバラエティ豊かな人気の30店舗を出店し、施設全体で330店舗と店舗数が日本一になる。唯一無二のブランドラインアップで、これまで以上にお客様のニーズに応えていく」と説明する。

現在、増加傾向にあるインバウンドについては「構成比率が増えており、24年度は十数%にも上る。今後20%を目指していけるようなレンジになった。都心に近いことに加え、これだけのブランド・テナントをそろえていることが海外のお客様に刺さっている。今のところアジアの香港、台湾、中国のお客様が中心。今後も海外からのお客様が期待できる。

昨今はFIT(Foreign Independent Tour)といわれる個人旅行客が、SNS等を通じてご自身で来店される形も多くなっている。そういったところにもプロモーションを広げていく」と語った。

<肥田部長>
三井不動産

一方、増床の意義について肥田 雅和 執行役員 商業施設・スポーツ・エンターテインメント本部 副本部長兼リージョナル事業部長は「本物件はアクセス性を強みに、千葉県内は元より東京湾対岸の東京、横浜を含む首都圏全域を商圏とし、商圏人口約2400万人という非常に多くのお客様をお迎えできるポテンシャルを保持している。広域商圏に支えられ、これまで段階的に増床を進めてきた。

今回、時代に合わせた施設のアップデートが必要であると考え、店舗数日本一のバラエティー豊かな店舗ラインアップをそろえ、滞在体験機能を強化し、お出かけ先として選ばれる唯一無理の施設を目指した。4期は『パークリゾート』をゾーンコンセプトに掲げ、第3期までとは違う新たな表情でお客様をお迎えする。

昨年度は700億円に迫る規模まで成長しており、今年度は800億前後、26年度850億、ゆくゆくは1000億を目指していきたい」と述べた。

<ルーフテラス>
三井不動産

新区画の奥側には、約700m2のルーフテラスを新設。軽食などを提供するキッチンカーも5台誘致した。休憩利用はもちろん、スポーツエンターテインメントや食などの各種イベントも実施予定。買物だけではない体験価値を提供していく。

<スケートボードパーク>
三井不動産

ルーフテラスには、スケートボードパークも隣接。Z世代の利用を見込みたい考え。

導入の理由について、若林本部長は「昨今さまざまなお客さまのニーズが広まっている中で、いかに楽しい体験をして頂けるかという場所が求められている。目当ての商品を買って満足するのも1つの体験だが、それ以外にも、見て・感じて・触って・感動してというようなことも体験価値の1つ。そこで体験するものとしてスケートボードを選んだ。

加えて、お客様が少しずつ高齢化しているという中で、これからの消費を担う若い世代、特にZ世代が私どもとしても1つのテーマになっている。そういう意味でも若いお客様にも来て頂きたい」と述べた。

<ヘラルボニー契約作家のデザイン活用>
三井不動産

このほか、共用部の環境整備にもこだわった。モール内には植栽帯を豊富に配置し、ランドスケープデザインでも変化をもたせることで、見ていて飽きず癒やされる空間作りを意識している。

また、館内のロッカーや自動販売機には、ヘラルボニー契約作家のデザインを活用。ショッピング中のちょっとした時間や移動を行った時も、文化的な刺激や彩りを感じられるよう工夫した。

■三井アウトレットパーク 木更津
所在地:千葉県木更津市金田東3-1-1
敷地面積:約21万5000m2
延べ床面積:約7万5200m2
店舗面積:約5万3100m2
店舗数:330店舗
※店舗数、面積は第4期増床部分を含めた合計
駐車場:約6200台
https://mitsui-shopping-park.com/mop/kisarazu/special/2412_increased_floor/

取材・執筆 古川勝平

シェイクシャック/「三井アウトレットパーク 木更津店」6/23オープン、千葉初出店

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