サツドラHD 決算/5月期営業利益21.0%増、ラインロビング強化など奏功

2025年06月23日 16:10 / 決算

サツドラホールディングスが6月20日に発表した2025年5月期決算によると、売上高1001億7400万円(前年同期比4.9%増)、営業利益16億7500万円(21.0%増)、経常利益16億4800万円(23.4%増)、親会社に帰属する当期利益7億6700万円(63.1%増)となった。

サツドラHD

リテール事業の売上高は984億3900万円(前年同期比4.6%増、42億9700万円増)、セグメント利益は15億3200万円(16.0%増、2億1100万円増)。

ドラッグストアフォーマット店舗の営業面では、「エブリデー・セイム・ロープライス(ESLP)」を中心とする価格戦略を推進。顧客に支持される店舗づくりや、作業平準化による業務効率の改善を目指している。生鮮食品を含めたラインロビングの強化により、商品カテゴリーの拡大も図った。サツドラ公式アプリを活用したデジタルマーケティングの推進にも取り組んでいる。

同連結会計年度は、物価上昇による生活防衛意識の高まりを受け、1人あたりの買上点数は減少したものの、商品単価の上昇やビューティケアが伸長したことに加え、店舗数が純増した結果、ドラッグストアフォーマットの売上高は前年同期を上回った。

インバウンドフォーマットについても、訪日外国人観光客の需要を取り込んだ結果、売上高は前年同期を上回った。調剤薬局については、新たに開設した調剤併設薬局の増収効果などにより、売上高が前年同期を上回っている。

ドラッグストアは6店舗を出店、4店舗を閉店し、合計180店(うち調剤併設薬局22店舗)。インバウンド店は1店舗を出店し10店舗、調剤専門薬局は2店舗閉店し9店舗に。そのほか、北海道くらし百貨店1店舗を閉店し、合計店舗数は199店舗となった。

店舗の生活総合化戦略としては、生鮮食品の取り扱いを進めており、今期は46店舗に導入した。2022年1月にリリースした「サツドラ公式アプリ」は、累計100万ダウンロードを突破している。

また、地域プラットフォーム戦略としては、2025年5月現在、北海道共通ポイントカード「EZOCA」会員数が230万人を突破し、提携店も300社(1100店舗)を超え、EZOCA経済圏は成長を続けているという。

2026年5月期は、売上高1020億円(1.8%増)、営業利益18億円(7.5%増)、経常利益17億円(3.1%増)、親会社に帰属する当期利益8億円(4.2%増)を見込んでいる。

サツドラHD 決算/6~2月増収増益、化粧品の需要回復・生鮮食品46店舗に導入

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