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食品卸各社/被災は限定的も、ガソリン不足で商品供給に支障

2011年03月15日 / 経営

流通ニュースは3月15日現在の大手食品卸売業各社の被災状況をまとめた。
各社とも物流センターの被災状況は限定的なものとなっているが、震災にともなう交通規制やガソリン不足のため、メーカーからの仕入と小売業への出荷の双方に支障が生じている。
■菱食北関東・東北の約100センターのうち、10%が落下・破損商品などの整理による現状回復中、残りの10%はセンターそのものの破損などで稼動の目途が立っていない。なお、80%は既に稼動している。
稼動の目途が立たないセンターは、他のセンターによる代替を開始している。一部の小売業では、まだ商品受け入れができな取引先もある。
■国分宮城県内の宮古、石巻のセンターが庫内倒壊した。その他の拠点は15日までに落下・破損商品などの整理を完了した。交通網とガソリンの確保の問題もあり、本稼動ではないが商品供給自体は再開している。
水、缶詰、ラーメン、レトルト米飯など簡便性が高く、救援物資ともなる商品の確保に努めている。13日に仙台市内に対策本部を設置し、社員の安否確認や現状把握を進めている。
■日本アクセス東北地区の約30拠点で建物そのものの倒壊はなく、一部で水浸しなどの被害があった。
福島の原発の退避地区で稼動できないセンターがある。計画停電でチルド・冷凍の倉庫も停電となるが、停電状態でも数日間は室温も保つことができるため、商品管理に問題はないという。
計画停電中の発注データの保存や確認方法など、データ上の支障についての対応を検討している。

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