吉野家HD/29年度売上高3000億円目指す、ラーメンを第3の柱に
2025年05月19日 16:38 / 経営
吉野家ホールディングスは5月19日、2029年度を最終年度とする中期経営計画を発表した。
国内既存事業の成長、ラーメン事業の主要セグメント化、海外事業の拡大により、2029年度の売上高3000億円、営業利益150億円、ROIC7.0%、DEレシオ0.9倍以内を目指す。
特に、グループの成長をけん引する存在としてラーメン事業に期待しており、2029年度売上高400億円、500店舗まで伸ばしたい考え。
<セグメント別目標数値>
セグメント | 2024年度実績 | 2027年度目標 | 2029年度目標 | CAGR |
吉野家 | 1,378億円 | 1,700億円 | 1,880億円 | 6.4% |
はなまる | 309億円 | 400億円 | 480億円 | 9.2% |
海外 | 278億円 | 290億円 | 310億円 | 2.2% |
ラーメン | 80億円 | 170億円 | 400億円 | 38.0% |
既存国内事業の主要事業である、吉野家は客数獲得、新サービスモデル店舗を強化。2029年度の売上高1880億円、1500店舗(2024年度1259店舗)を目標に掲げた。
はなまるは立地別販売戦略、新ブランドの創出などにより、2029年度売上高480億円、600店舗体制(2024年度415店舗)を目指す。
また、5年間で総額1300億円の成長投資を計画。新規出店、改装、デジタル強化などの900億円に加え、国内外ラーメン事業M&Aなどに400億円の投資を見込む。
同社が4月10日に発表した2025年2月期決算は、売上高2049億8300万円(前年同期比9.3%増)、営業利益73億600万円(8.4%減)、経常利益79億9500万円(7.1%減)、親会社に帰属する当期利益38億300万円(32.1%減)だった。
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