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伊藤園/茶葉関連事業などの牽引で4月期売上高1.5%増

2009年06月03日 / 決算

伊藤園が6月3日に発表した2009年4月期決算によると、売上高は3328億4700万円(前年同期比1.5%増)、営業利益106億1300万円(44.8%減)、経常利益103億7600万円(43.0%減)、当期利益47億6500万円(52.8%減)のとなった。

事業別の概況は、茶葉関連事業で2008年1月~12月の緑茶(荒茶)の国内生産量は9万5000トン(1.5%増)、輸入量は7326トン(23.6%減)を記録。需要面では、依然として小売用の茶葉は苦戦を強いられているが、簡便商品は好調に推移しており、「香り薫るむぎ茶 ティーバッグ」が順調に推移。

主力商品の「お~いお茶」の茶葉製品シリーズで保存・保管の要望に応えチャック付き袋を新たに採用するなど、より顧客に選ばれる商品ラインナップを充実させた。茶葉関連事業の売上高は302億5100万円(2.6%増)と堅調に推移した。

飲料関連事業は、積極的に新製品の開発と既存製品の改良に取組み、ブランドの強化を図った。主力商品の緑茶飲料は、原料・製法にこだわり改良した「お~いお茶 焼きたての香り ほうじ茶」、「お~いお茶 焼きたての香り 玄米茶」が順調に推移したほか、「お~いお茶 甘香 きよらか」などを発売し、品揃えの強化を図った。

日本茶飲料の売上高は1636億7000万円(1.2%増)と増収を確保。野菜飲料では、使用原料を国産に限定した「充実野菜 国産100%」など積極的に新製品を投入したが、野菜飲料の売上高は354億6700万円(9.9%減)。

その他、チルドカップコーヒー「タリーズコーヒー バリスタズスペシャル」の品揃えの強化や、ホットカップコーヒー「タリーズ バリスタズスペシャル ウィンターショット」の販売地域拡大など、積極的に販売を強化した。飲料関連事業の全体売上高は2827億2700万円(0.8%増)と微増だった。

来期は「お~いお茶」、「充実野菜」など個別ブランドの強化などで売上高3355億円(0.8%増)、営業利益120億円(13.1%増)、経常利益110億円(6.0%増)、当期利益52億円(9.1%増)の見通し。

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