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イオン/米タルボットの第1四半期継続事業損失額は1880万ドル

2009年06月10日 / 決算

イオンは6月10日、米国の孫会社タルボットの第1四半期(期末日5月2日)の業績を発表した。同期は継続事業の損失額が1880万ドル(1株当たり0.35ドル)の損失となり、640万ドル(0.12ドル)の構造改革費用と減損損失が含まれているという。前期は1850万ドル(0.07ドル)の利益だった。

また、継続事業純損失には1060万ドル(0.20ドル)の税務上の利益が含まれ、将来見込める税務効果を損失に取り込んだことになっている。これは自己資本中の他の包括的利益で相殺されるという。構造改革費用と減損損失を除外した調整ベースの継続事業損失は1240万ドル(0.23ドル)の利益で、前期比44.4%減となった。

2009年5月2日期の全社売上高は、3億620万ドルと26.2%減。店舗売上高は2億5640万ドルと26.9%減となった。

カタログ、インターネットを含むダイレクト・マーケティング売上高は4980万ドルと28.6%減となった。非継続事業の業績は、480万ドルの損失(0.09ドル)となり、前期は1690万ドルの損失だった。

第2四半期の損失は1株当たり0.50-0.58ドルの範囲と予想されている。サリバンCEOは、ジェイ・ジル事業の資産売却契約の締結、コネチカット、フロリダなどでの高級アウトレット8か所への出店、さらに年間1億5000万ドルの経費削減目標のための取組が着実に進んでいると評価しており、在庫管理は1平方フィートあたり21%減少しているという。

これと平行して、キーアイテムのカジュアルニット、セーター、パンツなどの品揃えが強化されつつあるとしている。

一方、年間1億5000万ドルの経費削減目標のための取組では、空きポジションでの人材採用廃止による約2100万ドルの年間削減を含めて、全部門に対し約20%の人員削減を実施する。

このため解雇費用などとして540万ドルが発生するが、既に第1四半期の構造改革費用に計上済みという。今期の経費削減推計額は、4月に発表した1億万ドルから2500万ドル増加し、1億2500万ドルとなった。なお、香港の商社Li&Fung Limitedが同社のグローバルな商品調達の代理店となる事を意図して、両社間で法的拘束力のない合意書を交わしている。

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