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イオン/グループのIT機能会社設立、ITを活用した改革を推進

2009年07月08日 / IT・システム経営

イオンとイオンリテールは7月8日、グループ全体のIT機能などを担う機能会社をイオン100%出資の子会社「イオンアイビス」として設立すると発表した。

設立予定日は8月21日。取締役社長には、イオンの梅本和典執行役グループIT責任者が就任する。

新会社は、シェアードサービスセンター機能とITシステムサービス機能を一体的に運営する。グループ全体のITの統合的調達、開発から維持管理までのプロセス管理の見直し(海外へのシフト含む)、 ツール開発などによるコストダウン、 グループ内のIT展開のスピードアップが新会社の主な役割となる。グループ内でのITを活用した改革を推進するために、人材と資源を確保し活用しやすい体制に変える。

中期的にはIT機能の領域を、現在の小売業からグループ企業全体へと拡大する。新会社設立に合わせて、イオングループでのIT全体のガバナンス体制の再構築を行う。

イオンはグループ全体の企業価値向上に向けたグループマネジメント体制を強化するため、2008年8月21日に純粋持株会社に移行し、グループのIT運用に関する役割と機能の再定義を行ったうえで、イオンリテールからバックオフィス業務を行うシェアードサービスセンターとITシステムサービスの機能を分割した。

このため、イオンリテールで運営しているシェアードサービスセンターは、給与・保険・福利厚生などの人事サービスをグループ20社から受託。給与計算対象人数20万人を超す。ITシステムサービスは、グループの営業・商品・財務などのシステムの開発と運用を行っていた。

今回の新会社設立により、イオンは、イオントップバリュ・イオン商品調達・イオングローバルSCMの商品3機能会社とあわせると、4つの機能会社を有することになる。それぞれの機能会社は、事業の枠を超えて商品の開発や流通、事業会社間の共通機能の集中化を図ることでグループのスケールメリットを活かしたシナジーを創出する。

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