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資生堂/スイスの代理店を子会社化、デパート販売強化

2009年12月16日 / 海外

資生堂は12月16日、スイス連邦で資生堂グループ製品の輸入・販売を行っている代理店の全株式を取得し、社名を「SHISEIDO S.A.」に変更して2010年1月に営業を開始すると発表した。

SHISEIDO S.A.はグローバルブランドの「SHISEIDO」と、資生堂の名前を冠さない子会社ブランドを複数取り扱い、スイス市場での総合力を高め、インストアシェアの拡大を目指す。

代理店の株式取得は、欧州エリアの持株会社である資生堂インターナショナルヨーロッパが行う。スイスでは1990年に資生堂化粧品の販売を開始し、2000年からは子会社のブランドも販売を開始した。

今回の新会社設立は、スイスのような成熟した市場でインストアシェアを拡大するためには、ビューティーコンサルタントを通じたスキンケアの「カウセリング販売」の強化が不可欠と考え、直接オペレーションが可能な販売会社での営業体制に転換することにしたため。

スイスの高級化粧品市場で、主力カテゴリーとなっているフレグランスでは、資生堂グループの高級フレグランスのブランド「ジャンポール ゴルチエ」や「イッセイ ミヤケ」などで市場のニーズを捉える。当面は、取引先の高級デパート、化粧品小売系列、専門店の約400店で販売を強化し、顧客データの管理などのマーケティングを展開。1店当たりの売上を高める。

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