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米国/BSE発生リスクめぐり、「最上位の安全な国」グループ入りへ

2013年02月21日 / 海外

米農務省が現地時間2月20日に明かしたところによると、OIE(国際獣疫事務局)の科学委員会は同日、米国のBSE(牛海綿状脳症)発生リスクの評価を最上位の「無視できるBSEリスク」に格上げするよう勧告するとの通知を出した。

OIEは、家畜の国際的な安全基準を決める機関。加盟国の申請に応じ、当該国のBSE対策を科学的に評価し、BSEの発生リスクをランク分けした「BSEステータス」の認定などを行っている。

米国は現在、「管理されたBSEリスク」の国として、下層のステータスに分類されている。「管理されたBSEリスク」の国には、ほかに日本やカナダ、英国、フランス、ドイツ、スペイン、イタリアなどがある。

一方、同ステイタスよりもBSE発生リスクの低い国として、最上位のステイタス「無視できるBSEリスク」に分類される国には、アルゼンチン、豪州、ニュージーランド、ベルギー、ブラジル、デンマーク、フィンランド、ノルウェー、スウェーデンなどがある。

「無視できるBSEリスク」国の認定要件としては、過去11年以内に自国内で生まれた牛においてBSEの発生がないこと、有効な飼料規制が8年以上実施されていることがある。

日本は2012年9月に、最上位の「無視できるBSEリスク」国のステータス認定を求め、申請を行った。日本は、同ステータス国の認定要件を2013年1月に満たしたとされる。同申請が受理される場合、専門家による審議を経て、早ければ5月のOIE総会で審議される見通し。

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