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農水省/日本のBSE安全度ランク最上位へ、5月に認定見通し

2013年02月22日 / 海外

農林水産省は2月21日、OIE(国際獣疫事務局)の科学委員会から、BSE(牛海綿状脳症)発生リスクの最も低い「無視できるBSEリスク」国として、日本が認定される要件を満たしているとの通知を受けたと発表した。

OIEは、家畜の国際的な安全基準を決める機関。加盟国の申請に応じ、当該国のBSE対策を科学的に評価し、BSEの発生リスクをランク分けした「BSEステータス」の認定を行っている。

同ステータスは、(1)無視できるBSEリスク、(2)管理されたBSEリスク、(3)不明なBSEリスクの3つに分類される。

日本は現在、「無視できるBSEリスク」より安全性が低いとされる「管理されたBSEリスク」の国に認定されている。同ステイタスに分類されている国はほかに、米国、カナダ、英国、フランス、ドイツ、スペイン、イタリアなどがある。

「無視できるBSEリスク」国の認定要件としては、過去11年以内に自国内で生まれた牛においてBSEの発生がないこと、有効な飼料規制が8年以上実施されていることがある。

日本は2012年9月に、最上位の「無視できるBSEリスク」国のステータス認定を求め、申請を行った。日本は、同ステータス国の認定要件を2013年1月に満たしている。

今回の科学委員会による「無視できるBSEリスク」の要件を満たしたとの評価を受け、今後は、5月のOIE総会で審議され、ステータスが決定される見通し。最上位のステータスに認定されれば、過去のBSE発生を理由に日本産牛肉の輸入規制を行っている国などに緩和を求める上で、これまでより優位に立つことができる。

「無視できるBSEリスク」の認定国には、アルゼンチン、豪州、ニュージーランド、ベルギー、ブラジル、デンマーク、フィンランド、ノルウェー、スウェーデンなどがある。

なお、現在、日本と同ステイタスの米国も、2月20日にOIEの科学委員会から「無視できるBSEリスク」国への格上げの可能性を通知されている。

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