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キリン堂/新会計基準適用で損失2.72億円、業績予測下方修正

2008年09月29日 / 決算

キリン堂は9月25日、4月1日に発表した2009年2月期中間決算、通期決算の業績予測を下方修正した。新会計基準適用により店舗設備関係で2億7200万円の損失が発生することなどを受けたもの。修正予測値によると、中間決算の売上高を537億2500万円(当初予測より1.8%減)、営業利益を10億6300万円(17.3%減)、経常利益を11億6500万円(12.9%減)、当期利益を3億8200万円(5.7%減)にそれぞれ引き下げた。

通期の業績予測は、売上高を1094億8000万円(0.9%減)、営業利益を27億円(3.6%減)、経常利益を29億2000万円(0.2%増)、当期利益を9億5000万円(0.5%増)に修正した。修正の理由は、競争激化の中でも廉売を控えた販売促進策を実施したこと、十分な粗利高を確保することが出来なかったことなど。ヘルス&ビューティケア商品の強化で粗利率は改善したが、計画内で販売管理費の増加を吸収することができなかった。

第2四半期では、子会社との仕入窓口の一本化、人員配置や作業の合理化などを実施。これにより通期の損失幅拡大を防ぐ。一方、固定資産の新会計基準適用で、グループ所有の店舗設備などに減損が2億7200万円発生。不採算店舗の閉鎖に伴う店舗閉鎖損失が2500万円発生する見通し。さらに事業用定期借地権の定額法への算出法変更で、過年度借地権償却として4400万円を特別損失として計上する。これらを合計した中間決算の損失幅は、3億6600万円に上る見通し。

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