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ジャパン・フード&リカー/健康食品の不振で減益、当期損失7億7700万円

2008年11月24日 / 決算

聖酒造、加賀屋醤油などの持株会社、ジャパン・フード&リカー・アライアンスが11月21日に発表した2008年9月期決算によると、同期の売上高は312億9700万円(前期比113.8%増)、営業利益1億9600万円(15.2%増)となったが、利益面が芳しくなく経常利益は1100万円(85.0%減)、当期損失7億7700万円(前期は1億1900万円の当期利益)と減益となった。

部門別の概況では、醤油・調味料部門で4月より醤油商品を値上げした。これにより、値上げ前の駆け込み需要増が見られ、値上げ後堅調に売上が推移した。このほか首都圏限定販売商品を全国販売し、醤油ベースのタレ3商品をリニューアル発売。これらが売上高に貢献した。これらの結果売上高は124億5400万円となった。輸入食品部門の業務用食材は、キャビアの需要減で不振続きだが、冷凍フォアグラやフレッシュチーズは順調に推移。。製菓材料は、主力のKiriクリームチーズが値上げで販売量が減少したが、総合製菓製品は、販売量、売上高ともに好調に推移した。小売用商品ではジャム、ビスケットなどが堅調に推移し、売上高は89億6200万円を記録した。

酒類部門では、盛田ブランドが全国新酒鑑評会で3年連続金賞受賞した清酒を7月に発売。また、今回より連結対象となった加賀の井酒造、藤井酒造、老田酒造店、中川酒造の売上が加わった。アルカンはシャンパン、ブルゴーニュの売上が好調に推移。売上高は41億300万円を確保した。漬物部門は、産地偽装や中国産原料の敬遠傾向もあり売上高は大幅に減少。生産効率向上のため、7月末日にマルキン忠勇埼玉工場を閉鎖、徳島工場と高橋弥次右衛門商店へ生産統合した。漬物部門の売上高は15億3700万円。

モリタフードサービスが展開する外食事業は、4月に2店舗を開店し売上高が増加。売上高は8億3600万円を記録。健康食品部門ではもろみ酢ベースのワンショットドリンクなどを新発売したが、既存商品の売上が大幅に減少したため、売上高は6億3300万円にとどまった。その他部門では、飲料事業は、茶系の新商品を5品目発売。企業再生ノウハウを生かしたコンサルティング事業収入も順調に推移し、売上高は27億6900万円となった。

通期はコンサルティング事業の強化、醤油事業の生産効率化などに注力。予測売上高は318億円(1.6%増)、営業利益4億円(104.1%増)、経常利益2億円、当期利益1億2000万円をそれぞれ見込んでいる。

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