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ストリーム/ネット事業の受注好調だが利益は下落、ネット通販営業利益18.0%減

2008年12月14日 / 決算

家電・情報通信機器のネット販売などを手掛けるストリームが12月12日に発表した2009年1月期第3四半期決算によると、同期は売上高200億3700万円(10.3%増)、営業利益1億8800万円(19.7%減)、経常利益2億1500万円(5.3%減)、当期利益1億2700万円(3.2%減)と利益面で振るわない結果に終わった。

事業別の概況では、インターネット通販事業で即納サービスを強化。取扱いアイテム数を増加させ、7月から実施している夕方5時までの受注を翌日発送する即納体制を定着させた。即納対応時間の拡充に伴い、カスタマーサービス部門の強化や迅速な入出庫なども整備・効率化させた。来客数は23.6%増の1272万人、購買客数は21.6%増の57万3000人、受注高は21.8%増の58万1000件と伸長した。会員数も40万人増加し1320万人が加入している。

しかし、受注単価全般では下落し、受注高ほど売上を伸ばすことはできなかった。また利益面では、収益増で物流費用や代引手数料等が増加。このため、インターネット通販事業は売上高198億7600万円(11.1%増)と好調だったが、営業利益は1億7500万円(18.0%減)と落ち込んだ。品目別売上動向では、パソコンが41億6900万円(売上高シェア21.0%)、周辺機器/デジタルカメラ67億4700万円(34.0%)、家電78億1000万円(39.2%)、その他11億5000万円(5.8%)となった。

海外事業などその他の事業は、上海ストリームの場合前半は北京オリンピック向けの前倒し発注もあり好調だったが、秋口以降は殆どの商品で売上、受注が急減した。ストリーム上海は、上海ストリーム同様輸出業者向けの販売が不振で、中国の法人向け販売に注力したが収益は低調だった。その他の事業の売上高は13億7900万円(11.5%減)、営業利益は5800万円(8.8%減)に終わった。

通期は年末年始商戦を含む重要な時期をこれから迎えるが、特に業績予測は修正していない。売上高は315億円(19.0%増)、営業利益5億1600万円(36.1%増)、経常利益5億1500万円(36.6%増)、当期利益3億400万円(40.7%増)を見込んでいる。

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