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ストリーム/物流費用増加でネット通販に打撃、当期利益47%減

2009年03月15日 / 決算

ストリームが3月13日に発表した2009年1月期決算によると、売上高は291億3600万円(前年同期比3.7%増)、営業利益2億1300万円(51.8%減)、経常利益2億4100万円(45.6%減)、当期利益1億4300万円(47.6%減)の増収減益となった。

事業別の概況は、インターネット通販事業で、昨年6月に物流拠点を移動し、業容拡充に備え物流の効率化を推進した。取扱いアイテム数も約6000点から12月には1万2000点と倍増させ、当日17時までの受注を翌日発送するなど即納サービスの取扱品目の拡充、サービス向上に取り組んだ。これらのサービスを円滑化するために、カスタマーサービスや商品入出庫などの業務標準化・効率化を推進した。

このため来客数は21.7%増の1765万人、購買客数は18.2%増の81万人、受注件数は18.1%増の82万件となり、売上は伸長。一方、全般的な受注単価は下落し、受注件数の増加率ほど売上を伸ばせなかった。特に年末商戦で想定以上に価格競争が激化し、事業機会の損失を回避するため一部在庫の処分を進めた結果、粗利率が低下。利益では、出荷件数の増加により物流費用が増加し、大幅減となった。インターネット通販事業の売上高は6.2%増の277億4800万円、営業利益は前期比54.8%減の1億6400万円となった。

海外事業などその他の事業は、上海思多励国際貿易有限公司(上海ストリーム)、思多励貿易(上海)有限公司(ストリーム上海)の2社を経営効率化のため現在の合併の作業を進めている。上海ストリームは、年度前半は北京オリンピック向けの前倒し発注もあり、業績は堅調だったが、期間の後半に一部ネットブックPC 向け塗料販売が堅調だったものの、自動車向け塗料や太陽電池関連の部材・機械などほとんどの商材で売上、受注が急減した。

ストリーム上海は、特に輸出業者向けの食品添加剤の販売が中国国内の食品加工の安全性問題から不振で、中国国内の企業への販売に注力したが、低調に推移し、売上高は29.6%減の13億8800万円、営業利益は38.0%減の4800万円に終わった。

来期は商品販売企画や販売サイトの検索機能の強化などで、売上高344億8400万円(18.4%増)、営業利益3億800万円(44.6%増)、経常利益2億9600万円(22.8%増)、当期利益1億4400万円(0.7%増)と増収増益を見込む。

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