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ニッセンHD/在庫適正化セールで原価率悪化、営業損失1億7000万円

2009年10月26日 / 決算

ニッセンホールディングスが10月26日に発表した2009年12月期第3四半期決算によると、売上高は1037億9400万円(前年同期比8.4%減)、営業損失1億7000万円(前期は10億9400万円の営業利益)、経常利益8000万円(5億7800万円の経常損失)、当期損失9億900万円(52億3500万円の当期損失)となった。

主力事業の通販事業では、第3四半期のインターネット経由売上高と購入客数が前期から増加した一方で、昨年来の消費低迷やカタログ用紙などのコストアップによる販売効率悪化のため、春号から秋号にかけてカタログ発行部数を大幅に絞り込んだこと、消費者の買い控えによる1人当たり購入単価の下落などが事業全体のマイナス要因となった。

また、商品在庫の早期適正化に向けたセール販売の拡大などで原価率が悪化。加えて、第3四半期から商品評価損の計上区分を営業外費用から売上原価に変更した影響などで通販事業の売上高は減収、営業利益は前期を大幅に下回った。

現販事業の売上高は、前年度に実施した催事販売事業からの撤退に伴うセグメント事業規模の縮小などで減少した。一方、前期の催事販売事業の経常的な損失がほぼ払拭され、営業利益、経常利益は改善した。その他、全社関連でグループの資産効率の最適化のため、保有固定資産の一部売却に伴い発生した固定資産除売却損を特別損失に計上した。

通期は売上高1436億円(7.6%減)、営業利益7億円(77.0%減)、経常利益18億円(19.7%減)、当期利益6億円を見込んでいる。

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