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ヤマエ久野/食品関連事業など好調で増収増益、売上高2.8%増

2009年05月14日 / 決算

ヤマエ久野が5月14日に発表した2009年3月期決算によると、売上高は2644億2400万円(前年同期比2.8%増)、営業利益23億9800万円(9.4%増)、経常利益25億200万円(7.8%増)、当期利益10億3500万円(7.6%減)の増収増益となった。

食品関連事業はローコストオペレーションを実現し、卸機能の強化とサービスレベルの向上を推進した。生鮮食品関連では、食材の専門チーム・商品開発・品質管理スタッフの強化を図り、産地・仕入先との信頼関係強化に努め、安心・安全な食材の提供を進めた。

糖粉関連では、新規顧客の開拓や新商材の拡販を図りながら、履歴のたどれる安全・安心な商品を適正価格で供給すべく、各メーカーと連携した。酒類関連では、事故米混入問題の影響を払拭すべく九州各地域の蔵元と焼酎の信頼回復に向けた取組を行った。

また、事業の柱として取組んでいる本格焼酎の試飲会を東京・大阪・福岡で継続実施し、焼酎情報機能としてのホームページ「焼酎紀行」の充実を含め、2007年より宮城県仙台市に駐在員を常駐させ、「焼酎のヤマエ」として本格焼酎の全国的な市場拡大に努めた。さらに高収益商品として、回復が見られる地方清酒と輸入ワインのチャネル開拓を行い拡売を図った。

飼料畜産関連では優良得意先との取組を強化し、畜水産物の取り扱い拡大と、配合飼料を中心とした主力商品の売上拡大を図った。食品関連事業売上高は2379億3500万円(4.3%増)となり、営業利益は31億4500万円(5.4%増)と増収増益を確保した。

来期は精度の高い需要予測に基づいたメーカーへの自動補充発注や、得意先とのEDIに対応する高度な商流・物流システム、酒小売免許の実質自由化に伴う常温統合物流提案、さらには得意先からメーカーまでをカバーするネットワークを活用した商談・情報共有システムなどで、サプライチェーン全体のコストダウンと最適化、各企業利益の最大化を狙う。

売上高は2680億円(1.4%増)、営業利益25億5000万円(6.3%増)、経常利益25億5000万円(1.9%増)、当期利益12億5000万円(20.7%増)の見通し。

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