ワコール/在庫低減で売上原価率改善、当期利益は118.8%増
2008年10月30日 / 決算
ワコールが10月30日に発表した2009年3月期中間決算によると、売上高は895億8500万円(前年同月期比6.0%増)、営業利益は81億3300万円(9.4%減)、税引前当期利益は66億1000万円(35.2%減)、当期利益は41億300万円(118.8%増)と増益となった。
当期間中の売上原価率は、ワコールで店頭を含めた在庫の低減に努め、評価減による損失が縮小したことなどで、全体では前年同期に比べ1.3%の改善となった。
また、今期からピーチ・ジョンの業績が連結されたことなどで売上が増加しているにもかかわらず、営業利益と税引前当期利益が前年を下回っているが、これは営業面での業績の低下や為替の変動による影響のほか、営業利益についてはワコールで年金費用が約4億円増加したことや、東海ワコール縫製が6月末に解散したことに伴う損失を約6億円計上したこと、さらに前年同期に約5億円計上した固定資産の売却益がなくなることなどによるもの。
一方、当期利益が大幅に増加したが、これは前期にピーチ・ジョンの株式に関する評価損約47億円を持分法による投資損失として計上したが、今期はこれがなくなることによる。
なお、通期の見通しは、売上高は1780億円、営業利益は1150億円、税引前利益は95億円、当期利益は58億円となる見込み。
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