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小田急/3月期の流通業は経費削減で営業利益4.7倍

2011年04月28日 / 決算

小田急電鉄が4月28日に発表した2011年3月期決算によると、流通業の売上高は2268億6200万円(前年同期比2.5%減)、営業利益は30億3400万円(373.9%増)となった。
小田急百貨店の売上高は1560億3200万円(2.0%減)、内訳は新宿店899億9200万円(2.8%減)、町田店433億2300万円(1.5%減)、藤沢店152億6200万円(0.7%増)、その他74億5200万円(0.1%減)だった。
小田急商事が運営するスーパーマーケット「Odakyu OX」のストア業の売上高は797億8400万円(3.5%減)となった。既存店売上高は2.8%減。
小田急百貨店では、2010年10月の新宿店に「外国人顧客サービスカウンター」を設置、キャンペーンの実施により外国人観光客の取り込みに努めたほか、催事をはじめとした各種営業施策を積極的に展開し収益の確保に努めた。
各店で品揃えや商品構成の充実を図ったことに加え、2010年3月には藤沢店地階の食品売場の全面改装工事が完了し、点在していた生鮮品と食料雑貨売場の集約をし、買い回りのしやすい売場の構築に努め、新たなショップを10区画オープンさせ、施設の充実を図った。
スーパーマーケット「Odakyu OX」では、各店で地域に根ざした商品を販売するなど、店舗の活性化に努めたほか、小田急永山駅にコンビニエンスストア「Odakyu MART」を新規出店するなど、事業基盤の強化に取り組んだ。
しかし、百貨店業では景気低迷に伴う消費マインドの冷え込みから、食品売場を改装した藤沢店では増収となったものの、新宿店、町田店が減収となったほか、ストア業でも不採算店舗の閉鎖などがあったことから減収となった。
一方、営業利益は、各社において費用の削減に努め増益となった。
来期の流通業は売上高2141億円(5.6%減)、営業利益10億円(67.0%減)の見通し。

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