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ジーンズカジュアル市場/10年前の水準に

2010年06月29日 / トピックス商品

矢野経済研究所が6月29日に発表した国内のジーンズカジュアル市場に関する調査によると、2009年のジーンズカジュアル製品市場規模は、小売金額ベースで1兆1946億円(前年比7.4%減)と縮小した。

調査期間は5月~6月にかけて、国内ジーンズカジュアルウェア関連企業(専門店、メーカー、デニム産地企業)を対象に、直接面談や、郵送・電話e-maileによるヒアリングなどで行った。

販売チャネル別でも、通販・その他チャネルをのぞき、すべて前年比マイナスだった。2009年は大手量販店各社が格安ジーンズを次々投入し話題となったが、その影響は限定的だった。

長引く不況の影響や主要各社が引き続き新規出店を抑制する見込みであることから、2010年も引き続き厳しい状況が続くと同研究所は見ている。一方では、単価の下落傾向に底打ち感も出ており、こうした販売単価の上昇が追い風となり、次第に回復傾向をみせるのではないかと予測している。

2009年のカジュアルウェア小売市場規模は、小売金額ベースで5兆9537億円(10.2%減)と大幅に縮小した。同市場は、2000年に6兆円の大台を突破。微増傾向を維持してきたが、2009年は買い控えの影響や大手チェーンの新規出店抑制等を受け、10年前の水準まで落ち込んだ。

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