流通ニュースは、流通全般の最新ニュースを発信しています。





セブンネットショッピング/電子書籍ビジネスで成果報酬型のロイヤリティ

2010年08月03日 / トピックス商品

セブンネットショッピングは8月3日、電子書籍による新たなビジネスを展開すると発表した。

同社ではiPhone/iPad 向け立ち読みアプリ「セブンde 立ち読み」の提供を7月16日に開始しているが、出版社から提供を受けたコンテンツをトーハンが電子化し、セブンネットショッピングに提供している。

書籍や雑誌を立ち読み感覚で閲覧し、ネットで購入したり、掲載されている商品を購入することも可能なサービス。現状約50アイテムの立ち読みデータを提供しており、順次アイテム数を拡大していく方針だ。

セブン&アイは「セブンde 立ち読み」の書籍や雑誌における掲載商品をセブンネットショッピングで顧客が購入した際、出版社に成果報酬型の販売ロイヤリティを支払うスキームを2010年度内に導入する。

顧客には電子化されたコンテンツを通じた新たなショッピングスタイルを、出版社に対してはコンテンツからの販売ロイヤリティという新たな収益モデルを提供する。2011年度には電子書籍のダウンロード販売も開始し、対応端末も他のスマートフォンやブックリーダーなどに拡げていく。

セブン&アイはネット事業分野において、「流通クラウドコンピューティング」構想の実現を目指している。「流通クラウドコンピューティング」は、ネットインフラ上で異なる業種が資産を共有しあうことで新たな価値創造を行う戦略。

電子書籍による取り組みは、セブン&アイの商品調達力・販売力と、出版業界のコンテンツ資産とを融合することで新たな顧客価値を生むものとして、「流通クラウドコンピューティング」構想実現の一つになると同社は見ている。

関連記事

関連カテゴリー

最新ニュース

一覧