ケンタッキー/東名阪中心に出店し2030年に1700店舗へ、メニュー拡充で客層広げる
2026年03月09日 14:52 / 経営
日本ケンタッキー・フライド・チキン(KFC)は出店を加速し、2030年を目標に1700店舗に拡大する。メニューも拡充してより幅広い客層の獲得につなげていく。
KFCは3月9日、都内で事業戦略説明会を開催。遠藤久社長によると、1970年に名古屋に1号店をオープンして、2025年にKFCは55周年を迎えた。外食産業を取り巻く環境や生活者の価値観が大きく変化する中で、「第二創業」と捉え、新生KFCとして取り組みを推進する。
「単純にこれまでのやり方を継続していくだけで勝っていけない。今はそうした転換期にあたっている。ケンタッキーは『おいしさ』と『幸せ』を真ん中に据え、わくわくするような顧客体験にこだわって磨き直していく」(遠藤社長)
そうした方針のもと、店舗戦略では出店を加速する。1339店舗(2025年時点)から、2030年には360店舗増やして1700店舗に拡大する。
「東名阪については人口集積地に出店が十分できておらず、出店余地は大いにあると思っている。いい立地に出店できるよう、ブランド力を高めていく必要がある。店舗タイプとしては、将来的には路面店でさまざまなメニューを提供できるような店を強化する。同時に、ショッピングセンターのフードコートや、小型のテイクアウト専門店なども含めさまざまなパターンで出店を検討している」(遠藤社長)
4月3日には、次世代店舗第1号店として「相模原大野台店」(神奈川県相模原市)をオープンする。グローバルデザインを採用し、フルキャパシティの生産力を備えた店舗という位置づけで、今後の全国展開に向けたメニューやオペレーションの検証拠点としての役割も担う。既存店を改装してオープンし、改装前に比べて2倍の売上を目指す。
利用シーン拡大へ、遠藤社長「バーガーはチャンスある」
メニューも種類を増やす。チキンメニューを幅を広げるだけでなく、バーガーのラインアップを強化し今秋をメドに大幅なリニューアルを行う。また、ドリンクやサイドメニューを新たに提案し、選択肢の拡充を図る。こうした多様なラインアップにより、朝・昼・夜のさまざまな時間帯での利用につなげる狙いだ。
「食べていただく機会を増やしていきたい。ケンタッキーは比較的グループやパーティーといった場面で利用されることが多いが、もっと日常の中で1人や2人でも食べていただける領域を増やして、利用シーンを広げていきたい。また、店内でランチやディナーを食べていただくとなると、やはりバーガーになる。バーガーの領域はまだまだチャンスがあると思っている」(遠藤社長)
さらに、デジタル化も推進する。KFCアプリを起点に、購買データやライフスタイルデータなどを掛け合わせて、個別に最適なコミュニケーションやオファーを提供する。ロイヤリティプログラムも見直し、従来のステージリセットを廃止。購入する限り継続して特典を受けられる仕組みに変更する。
KFCでは今回、新しいタグラインを「しあわせに、ガブッ。」とし、新アンバサダーにタレントの佐藤栞里さんを起用。3月9日から新CMの放映も開始した。
取材・執筆 比木暁
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