流通ニュースは、流通全般の最新ニュースを発信しています。





ネスレ日本/コーヒー豆市場の高騰を懸念

2011年03月02日 / 商品

ネスレ日本の高岡浩三社長兼CEOは「コーヒー豆にニューヨークの先物市場の1ポンドあたりの相場が今年に入り、昨年の2倍以上に高騰している。当初の想定以上の相場高騰で、値上げを発表した」と製品価格の改定理由について説明した。3月1日、都内で開いた会見で語った。

<高岡浩三社長兼CEO>
20110302neslesyacyou.jpg

高岡社長は、「平均値上げ価格は11%だが、これは顧客が家庭で飲む1杯あたりのコーヒーの購入価格の6円に基づいた算出した。6円60銭から7円程度への値上げならば消費者の理解を得れる。ただ、独自の消費者調査ではコーヒー1杯あたりに支払ってよい価格として20円という数字もある。気持ちと実勢価格に差があり、この差を埋める必要がある」という。

その上で、「この相場高が続けば、秋口にもう一度値上げを検討する。だからこそ、消費者とのコミュニケーションを強化する」と語った。

ネスレ日本では、3月1日から価格改定を実施しており、価格改定の理解を得るために、コーヒーの商品名、価格、1杯あたり単価を小売店が独自に記入できる販促POPを作成した。この春中に、小売店の理解をえながら、POPを活用し価格改訂についての理解を得たいという。

関連記事

関連カテゴリー

最新ニュース

一覧