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ソフトバンク/SaaS型Eコマースプラットフォームのサービス開始

2010年04月15日 / IT・システム

ソフトバンク・テクノロジーは4月15日、「SaaS型 eコマースプラットフォーム」のサービスを開始すると発表した。

ウェブアークとの業務提携により、eコマースパッケージ製品「SellingClub」(セリングクラブ)のOEM提供を受ける。

好況とはいえない状況でも、eコマースビジネスの市場は大きな伸びを示しているため、多くの企業がeコマース市場への参入を図っている。eコマース市場では、既存ビジネスのあり方を含めた戦略の変更が求められる転換期を迎えている。

ソフトバンク・テクノロジーは転換期にある顧客のニーズに応えるため、培ってきた大規模ECサイトの構築・運用実績やWebアクセス解析製品に代表される「Webマーケティングサービス」、CMS製品に代表される「Web運用環境効率化サービス」などの導入実績から得たノウハウにより、Webソリューションを統合した利用環境を基盤として、SaaS型eコマースサービスの核に「SellingClub」を採用することを決めた。

製品をメニュー化した「SaaS型 eコマースプラットフォーム」の展開を通して、eコマース事業者向けにハードウェア等の初期投資/資産化を必要としないECサイトのプラットフォームを廉価でリニューアルしたり、スタートできるサービスの販売を行う。

ソフトバンクとウェブアークはECプラットフォームを核としたフルアウトソーシングの構築まで視野に入れ、サービスの共同開発を進めていく考えだ。

「SellingClub」はさまざまなビジネスモデルや流通チャネルに対応した本格的なeコマースパッケージ製品。eコマースに必要な7つの事業パターンを網羅しており、単独店舗型(販売者の直接出店タイプ)から、統合型ショッピングポータル(マルチ仕入先、マルチ店舗タイプ)までを同一プラットフォーム上で事業拡大できる。

モール型機能を活用することで、ポータルとしての本部ショップの配下に商品カテゴリごとの専門店型ショップの開設が可能となる。特定分野のキーワードに特化したSEO(検索エンジン最適化)により集客効果を高め、来訪顧客の囲い込みを通してリピーターを増やしていく、といったテーマ性を持ったネットショップが構築できる。

「SellingClub」は日本語以外にも英語・中国語のメニューを備えた多言語サイトが構築できるため、商品・顧客・注文データを一元的に管理しながら、ターゲットとなる国の言語/文化/通貨/物流に合わせたグローバルECサイトを展開できる。

Webページの文言だけを言語対応するのではなく、国によって異なる輸入規制などに対応し、掲載する商品を選別することも可能だ。Webデザインを国や言語圏に合わせたトーン&マナーで表現することで、文化・風土に合わせた販売戦略や顧客対応も実現できる。

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