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ニュートラル/Web型BMSガイドライ対応のEDIシステム

2010年03月02日 / IT・システム

ニュートラルは3月1日、経済産業省の2008年度「流通システム標準化事業」の成果として公開されたWeb型BMSガイドライン第1.0版に対応したインターネットEDIシステム「BACREX-R」を発売した。

流通BMSは、経済産業省が中心となって流通業界の全体最適化を目指して「製(メーカー)・配(卸)・販(小)」三層間の情報連携を効率的に行うために流通システム標準化事業の一環として推進してきた。

だが、「ファイル交換機能しかないために自社システムを持たない小規模な取引先は対応できない」「導入コストが高い」「GTIN、GLN、ebXML、JX手順、セキュリティといった難解なことが多い」などの理由で導入は思うように進んでいない。

2008年度の事業では流通BMSの普及をテーマに検討し、すでに広く普及しているWeb-EDIを否定するのではなく、Web-EDIに流通BMSを拡張するかたちで標準化し「Web型BMSガイドライン」が作成された。

同社は「Web型BMSガイドライン」に対応することを発表し「BACREX-R」の開発に着手し、このほど販売を開始した。

「BACREX-R」は、全国の小売企業に導入されているBACREXのDNAを受け継いでおり、ブラウザ画面や各種帳票はBACREXのものとほぼ同じなので、容易に流通BMSに対応できる。ファイルフォーマットは流通BMS対応のXMLフォーマットだけではなく使い慣れた固定長テキスト形式フォーマットも提供しており、卸・メーカーは安心して余裕を持った対応が可能。

BACREXのオプションツールである「自動送受信パックforクライアント」や「リアルタイム送受信forクライアント」をこれまで通り利用でき、卸・メーカーにとってより負担の少ないファイル交換方式を提供する。

流通BMS普及の妨げになってきた課題をクリアするため、卸・メーカーへの普及が見込まれ、流通BMSの導入を躊躇していた小売企業も安心して導入できる。流通BMS対応でないことが理由でこれまでBACREXを採用しにくかった大手小売企業にも採用の可能性が広がることが期待できる。

同社の販売パートナーを通じて小売企業に自社構築型で導入するとともに、ASPパートナーを通じて小売企業にASP利用型で導入する。

すでに流通BMSに対応したebXMLやJX手順のプロトコルを提供しているシステムベンダーが、新たにパートナーに加わり自社製品やASPサービスと組み合わせて提供するケースも増えると予想され、年間20社以上の小売企業への導入を見込んでいる。

問い合わせ
ニュートラル
東京オフィス 
担当:北岡
TEL03-5575-3655
bacrex@neutral.co.jp
http://www.neutral.co.jp/

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