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ニュートラル/EDIシステムを経産省ガイドラインに対応し販売

2009年04月23日 / IT・システム

ニュートラルは4月23日、同社のインターネットEDIシステム「BACREX(バクレックス)」を、経済産業省の2008年度「流通システム標準化事業」の成果として公開されたWeb型BMSガイドライン第1.0版に対応し、下期より販売を開始すると発表した。

流通BMSは、経済産業省が中心となって流通業界の全体最適化を目指して「製(メーカー)・配(卸)・販(小売)」三層間の情報連携を効率的に行うために、流通システム標準化事業の一環として推進してきた。

最終年度となる2008年度の事業では、流通BMSの普及をテーマに検討し、既に広く普及しているWeb-EDIを否定するのではなく、Web-EDIに流通BMSを拡張するかたちで標準化し、「Web型BMSガイドライン」として取りまとめた。これにより、利用者にとって負担の少ない標準化の選択肢を提供しやすくなる。

BACREXは、流通業を対象としたWeb-EDIパッケージの分野でトップシェアを誇っている。全国のスーパーマーケットやホームセンター、ドラッグストア、専門店チェーンなど130社以上に採用され、取引先であるメーカーや卸1万社以上が接続しており、Web-EDI分野の標準化にも貢献しているという。

BACREXがWeb型BMSガイドラインに対応することにより、これまで流通BMS普及の妨げとなってきた課題をクリアできるため、中小メーカー・卸への飛躍的普及が見込まれるとともに、流通BMS対応でないことが理由でBACREXを採用しずらかった大手小売企業にも採用の可能性が広がると見られている。

「BACREX」の導入効果としては、メーカー・卸の場合、 ファイルアップ・ダウンロード機能のほかにブラウザ入出力機能も追加したので、自社システムを持っていない中小のメーカー・卸も流通BMSに対応できる。帳票印刷機能が標準装備されているのでFAX代わりに受信できる。インターネットに接続しているパソコンとプリンタがあれば実現でき、これまでよりも格段に費用負担が小さい。

インターネットを利用するので通信速度が速く、FAXに比べても通信コストが安い。XML、JX手順、セキュリティ対策、スキーマなどといった難解なことを考える必要がなく簡単に導入できる。伝票レスが実現できて伝票コストを大幅に削減できる。

すでに「BACREX」に対応している1万社以上のメーカーや卸は、何も変更する必要がなく、これまで通り利用できる。そのうち、2000社以上が導入している「BACREX自動送受信パックforクライアント」もこれまで通り利用できる。

小売企業の効果としては、ほとんどのメーカーや卸が対応できるのでJCA手順やFAX発注を廃止できる。発注だけでなく納品・受領・返品・請求・支払・など一連の業務の伝票レス化により、入力や集計、転記、照合といった作業が大幅に軽減でき人件費削減につながる。当日の仕入をその日の内に確定できるので利益管理のスピードが速くなる。

同社は、今後販売パートナーを通じて小売企業に自社構築型で導入するとともに、同社のASPパートナーにライセンス供与し、小売企業にASP利用型で導入することも計画している。既に流通BMSに対応したEDIシステムを提供しているシステムベンダーが、新たにパートナーに加わり自社製品やASPサービスと組み合わせて提供するケースも増えると予想され、年間20社以上の小売企業への導入を見込んでいる。

問合せ
株式会社ニュートラル
東京オフィス 
担当:北岡
TEL.03-5575-3655
bacrex@neutral.co.jp
http://www.neutral.co.jp/

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