流通ニュースは、流通全般の最新ニュースを発信しています。





凸版印刷/ICタグ付きエコバッグを調査

2009年12月04日 / IT・システム

凸版印刷は12月4日、「ICタグ付きエコバッグによる商店街活性化システムの開発・調査」を受託したと発表した。

実験は、上板南口銀座商店街(東京都板橋区)の約140店舗のうち30店舗で12月7日から実施する。

同調査は、財団法人JKAの「自転車等機械工業振興補助事業」の一環として、財団法人ニューメディア開発協会が公募したもの。

調査の具体内容は、ICタグを貼付したエコバッグ計300枚を買物客に対して無償で配布。実験を実施する30店舗にはICタグリーダライタを接続したPCを貸与する。買物客は、ICタグ付きエコバッグをICタグリーダライタにかざすことにより、来店ポイントが付与される。

付与されたポイントは累計来店ポイントとしてICタグに、ICタグの個別IDと来店日時は店舗側のPCに保存される。店舗でのポイント付与期間後、ICタグに蓄積されたポイント数をもとにくじ引きを実施し、商品券との交換を行う。

環境問題への取り組みが重要視されている一方、市街地にある商店街の衰退化が問題になっている。一部の商店街で実施されているポイントカードや地域マネーは、蓄積されるだけで利用されないことが多いという課題もあった。

「環境」、「地域活性化」、「地域マネー」の3つの課題に対し、地元の生活者にエコバッグを配布することでレジ袋の削減を図るとともに、商店街への来店を促進し、ICタグに蓄積されたポイントを地域マネーとして地元に還元する流通システムの開発・運用手法を検証する。

関連記事

関連カテゴリー

最新ニュース

一覧