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さいか屋/ECサイト、クラウド版採用

2010年08月16日 / IT・システム

アイティフォーは、さいか屋からECサイト構築のクラウド版、「ITFOReCクラウド版サービス(アイティフォレック・クラウド版サービス)」を受注した。

ことし11月のお歳暮商戦からの稼働を予定している。「百貨店」と「ECシステム」の各種システム連携、リアル店舗同様のきめ細かい対応をECサイトで実現する。クラウド版サービスは顧客が独自にシステムを持たなくても、ネットワーク上でサービスを利用できる仕組み。カスタマイズ無しの場合、初期費用500万円+月額50万円からの利用料で提供する。

今回、さいか屋が重視したシステム連携はECサイトと「POSシステムとの連携」、「ギフトシステムとの連携」、「ポイントシステムとの連携」。アイティフォーはすでに百貨店3社でのECサイト構築実績と、百貨店5社での基幹システム構築実績を持つなど、百貨店に関する業務知識と豊富なシステム構築経験がある。さいか屋は3つの連携をカスタマイズで盛り込み、サービスの採用を決めた。

POS連携によりECサイトでの売上を基幹システムへ自動計上し、ギフトシステム連携により受注した商品の物流を自動処理し、ポイントシステム連携で顧客の利便性を高める。百貨店のECサイト構築はこれらの連携が重要となる。

複数の送り主から複数の届け先に複数アイテムのギフト配送を1回の注文で発注できるのが「N対N対N対応機能」。企業におけるECギフトの発注おいては複数にわたる役職者を送り主として、複数の得意先へ複数種類の商品を送る必要があるため、法人需要を取り込みには必須の機能といえる。

のし制御機能では、最適なのしを選択できることに加え、「1回の注文」でさまざまなのしを混在させることが可能。例えば10件の届け先のうち、8件は「お歳暮」、1件は「粗品」、もう1件は「お礼」というように1回の注文で混在させることができる。

配送・包装パターンとしては、自宅届け(自家消費)、自宅届け(二重包装)、先方届け、先方届け(二重包装)の4つがある。二重包装は一重目の包装が汚れないようにするためのもので、一旦自宅などへ配送してもらってから外側の包装をはがし、きれいな包装状態で持参することができる。

これらの機能はすべて、百貨店ならではのきめ細かい対応をECサイト上で実現するもの。今回の受注は百貨店におけるクラウド版サービスの第一号ユーザとなる。

問い合わせ
アイティフォー
事業推進部 
担当:榎本(流通・eコマース担当) 
TEL03-5275-7903

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