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JDA/小売の最適化へ商品選択のローカライズなどを強調

2010年08月31日 / IT・システム海外

JDAは、販売チャンネルの多様化、消費低迷、製品寿命の短縮化などの厳しい環境におかれている小売事業の最適化に向けた提言を発表した。

まず、「商品選択のローカライズ」の重要性を指摘。値下げ圧力が強い市場環境の場合に、適切な製品が適切な店舗で、しかも適切な価格で販売できるようにするため、店舗がある現地の人口規模、地理的条件、休日の把握といった消費傾向を見極めることが必要だとしている。

さらに、値下げ時期の判断を含む「包括的な需要の把握」の必要性も訴えている。例えば、夏物衣料品を真夏に40%値下げした方が、消費者の関心が秋物に向かってしまっている晩夏に70%値下げするよりも売り上げを伸ばせて損失も抑えられる可能性が高いことから、個別商品ごとの在庫調整や価格フォーマットを設定することが不可欠だという。

また、「価格戦略を商品スペース、労務管理と結び付けること」が大切で、小売業者の3大費用である在庫、人件費、不動産を常に意識すべきだとしている。商品補充を週2-3回行って陳列棚の生産性を向上させることや、値下げと商品広告による店舗の活性化を提唱。店舗ごとの顧客の動きに合わせて、適切な数の従業員を配置してコストを節約すべきだとしている。

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