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ユナイテッドアローズ/ABCマートから104億円で株式取得

2010年08月30日 / 経営

ユナイテッドアローズは8月30日、エービーシー・マートが保有するユナイテッドアローズの普通株式について公開買付けを行うと発表した。

ことし7月頃に、筆頭株主であるエービーシー・マートとの間の協議の中で、同社が保有する普通株式(1040万200株:保有割合24.30%)を売却し、資本関係を解消する意向を有している旨が同社から示された。

これを受け、自社の経営方針や事業計画、財務状況等を踏まえて慎重に検討をした結果、エービーシー・マートが保有する普通株式が市場で売却された場合に一定の借入を行った上で自己株式取得をしたとしても、現状の設備投資計画や配当方針に特に影響を与えることなく返済を行っていくことが可能と判断した。

自己株式の具体的な取得方法について検討した結果、公開買付けの手法が適切であると判断した。公開買付けにおける買付予定数については、財務の健全性や安定性確保の観点、中長期的な資本政策の観点等から、1070万株(発行済株式総数の25.00%)を上限とすることを決めた。

決済資金としては、最大で108億円の借入金を調達し、その全額を公開買付けの買付け等に要する資金等に充当する。取得価額の総額は107億円を上限とする。1株当たりの買付け価額は1000円と決めた。

エービーシー・マートとの間で8月30日付で、公開買付けを開始した場合には、保有する普通株式全部(1040万200株)を公開買付けに応募することなどを内容とする覚書を締結している。

「同公開買付けにより取得した自己株式の処分等の詳細については現時点では未定」とユナイテッドアローズは発表している。また、「自己株式の公開買付けの実施により、(ユナイテッドアローズの)株主構成が大幅に変更することが見込まれること等」を考慮したうえで、買収防衛策の有効期間を、直近に開催する株主総会の終結の時までに短縮することを決めている。

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