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SAS/フィリピンの小売大手がビッグデータの可視化ツール導入

2012年11月15日 / IT・システム海外

米国SASは11月15日、フィリピンの大手小売業MCI社が、ビッグデータを高速に分析、可視化するインメモリ・アナリティクス製品「SAS Visual Analytics」を採用したと発表した。

MCIは、ポイントカード・プログラム「SM Advantage」を運営しており、8億件以上のトランザクション記録を保存している。

同社では、こうしたデータに膨大な洞察が埋もれていることを理解し、ビッグデータに対応できる強力なビジネス・インテリジェンス・ソフトウェアの導入を模索していた。

今後、SAS Visual Analyticsにより、MCIは新規会員の獲得、顧客の離反率の低減、アップセル/クロスセルの向上を実現できるとともに、既存会員、非会員含め1000万人の顧客をより深く理解できるようになる。

MCIでは、大量のトランザクションデータを日次で処理しているため、同社の顧客は自らの最新の累積ポイントを正確に把握することができる。

MCIのデータストアでは、フィリピンのあらゆる小売業での顧客の支出について、極めて豊富なマーケットデータ・ソースが管理されている。

そして、ポイント会員の購入履歴だけでなく、SKU(最小在庫管理単位)別の詳細情報など、大型スーパーや食料品スーパーでの、すべての顧客トランザクションを収集している。担当チームは現在、カードの更新に関するマーケティング施策や販促活動への反応測定で、こうしたデータを社内的に活用していく方針だ。

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