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資生堂/4月の国内売上13%減

2009年05月29日 / 月次

資生堂が5月29日発表した4月次売上動向によると、国内販売会社売上は13%減となった。

国内化粧品市場では、低価格志向が一層強まっていることから、従来の中価格帯に加え高価格帯も厳しい状況にある。カウンセリング化粧品は、今年に入って商品強化をした「HAKU」や、昨秋のリニューアル以降、好調が続いている「Dプログラム」が前年を上回ったが、全体としては低調に推移した。

セルフ化粧品とトイレタリーの領域では、「アネッサ」や「マジョリカマジョルカ」の出荷が順調に進むとともに、3月にリニューアルした「TSUBAKI」が引き続き堅調に推移。その他の商品は伸び悩んだ。今後は、メガとリレーショナルを2本の柱とするブランド戦略を進化させ、ブランドとチャネルをきめ細かく組み合わせて重点的に育成していく。

海外の第1四半期の売上は、景気減速の影響を受け、前年比で2けた近く減少した。欧米を中心として、景況に左右されやすいプロフェッショナル事業、トラベルリテール、フレグランス商品が苦戦。

スキンケア中心の化粧品売上は、化粧品市場全体の落ち込みと比べて健闘。特に、美白プロモーションを一部都市でスタートしたアジア・オセアニア地域(中国を除く)では、前年比で1けた後半の売上増となった。

中国市場については、前年第4四半期の先行出荷の影響により、出荷売上は前年をやや超える程度にとどまったが、店頭売上では、オプレが2けた成長ペースを維持、化粧品専門店の既存店売上も3割近い伸びとなるなど順調に推移した。

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