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資生堂/3月の売上高7%減

2009年04月30日 / 月次

資生堂(2009年3月期連結売上高:6902億円)が4月30日発表した3月次売上動向によると、国内販売会社売上は7%減となった。

秋のリニューアル以降2ケタ成長ペースを維持している「Dプログラム」をはじめとするスキンケアが健闘し、カウンセリング化粧品が前年並みの水準を維持した。セルフ化粧品は、「AG+」、「アネッサ」などの出荷が順調に進んだが、それ以外の商品で厳しい状況が続き前年を下回った。

トイレタリーについては、リニューアルした新「TSUBAKI」への切り替え出荷は順調に進んだが、前年同期に「TSUBAKI」の詰め替え用商品の初期出荷があった反動によって前年を下回った。新「TSUBAKI」は、4月からのテレビCM投入の効果もあって順調な市場浸透を果たしており、今後も積極的なプロモーションを継続するなど集中育成していく考えだ。

海外の第1四半期の売上は、世界的な景気減速の影響を受け、前年比で2ケタ近い減少となる厳しいスタートとなった。特に、欧米を中心に、景況に左右されやすいプロフェッショナル事業、トラベルリテール、フレグランス商品が苦戦した。

スキンケアを中心とした化粧品売上は、化粧品市場全体の落ち込みほどではなく、健闘している。特に、美白プロモーションが一部の都市でスタートしたアジア・オセアニア地域(中国をのぞく)は、前年に対して1ケタ後半の売上増となった。

中国は、前年第4四半期の先行出荷の影響により、出荷売上は前年をやや超える程度に止まったが、店頭売上では、オプレが2ケタ成長ペースを維持。化粧品専門店の既存店売上も3割近い伸びとなるなど順調に推移した。

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