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三陽商会/6月は少雨温暖により盛夏商材が堅調に推移

2013年07月08日 / 月次

三陽商会が発表した商況速報によると、6月は少雨温暖により盛夏商材が堅調に推移した。

梅雨にも関わらず週末の雨天が少なく、気温も温暖であったことから、紳士服・婦人服ともに半袖商材が堅調に稼働し、27日まではほぼ前年を維持した。

今年は多くの百貨店で夏のクリアランスセールが28日から始まり、7月17日からクリアランスセールを開始する三陽商会も、その影響によって最後3日間の売上が大きく前年を上回り、6月の全社店頭販売額は前年比5%増となった。28日から値下げした春物商材などが稼動し、昨年と比べ6月の売上を押し上げる効果があった。

紳士服では、衿のデザインが台衿のついたシャツタイプになっていることで、ビジネスシーンにも着用できるポロシャツが、この数年で定着したこともあり、各ブランドのランキング上位を占め、クールビズ効果が顕著に表れた。

小振りの衿やボタンダウンのデザインによって、ジャケットを着用しなくても衿元が型崩れしないタイプのシャツも人気となった。素材としては、吸水速乾や消臭機能が備わったものが、例年同様、好調に推移したが、麻素材のシャツが好評を得ており、今年の特徴となっている。

婦人服では、半袖のブラウスやドレスが好調アイテムとなった。夏のコーディネイトにアクセントとなるボレロタイプのニットも幾つかのブランドで人気となった。

リボンやフリル、ギャザーなど上着を着用しなくても様になるデザインの商材が好評を得た。素材としては、接触冷感などの機能素材のほか、肌触りが良く、手洗いが可能なものがランキングの上位を占めた。

一方で、小物のストールが前年を上回って推移したブランドが多く見られた。冷房対策や軽装をカバーしたいと思う女性の心理が購買につながったものと思われるという。

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