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三陽商会/10月はコート需要の遅れで、30%減

2015年11月24日 / 月次

三陽商会が発表した10月度商況によると、全社における店頭販売額(前売)は30%減となった。

ニットアイテムは順調な推移となっているが、新体制へ向けた事業の移行期に加え、コート需要の遅れを受けた。

しかし、新ブランド「マッキントッシュロンドン」を除く既存の基幹3事業(マッキントッシュ事業、ポール・スチュアート事業、エポカ事業)では、それぞれの事業が健闘し、6%増で推移した。

「マッキントッシュロンドン」は、10月下旬に1売場がオープンし、全263売場の出店が無事完了した。売上推移としては、同ブランドの主力アイテムであるコートが市況の影響を受け、当初発表の売上目標を若干下回る推移となった。

11月からはWEB媒体での広告活動や交通広告に加え、二回目となるテレビCMを一層強化するなど、更なるブランド認知度向上に向けた施策を行っていく。

紳士服では、コート需要がまだ本格化していないながらも、気温の低下に伴い、ビジネスニーズを中心とした冬物衣料への買い替え需要やカジュアルアウターニーズの増加を受け、スーツやジャケット、ブルゾンなどが堅調な推移となった。

婦人服では、コーディガンやそれに合わせるパンツなどが売上の中心となった。コート商戦では、ウールコートが紳士服・婦人服共にお客からの注目度が高く、良い出足となっており、今後に期待が持てる状況となった。

売上が好調なブランドは、紳士服では「エポカウォモ」「ザ・スコッチハウス」「フランコ・プリンツィバァリー」「ポール・スチュアート」「マッキントッシュフィロソフィー」など、婦人服では、「エポカ」「トランスワーク」「マッキントッシュフィロソフィー」などとなった。

シューズを中心に展開するブランドの「三陽山長」や、「100年コート」を展開する「サンヨー」、セレクトショップ事業の「ラブレス」も好調な売上推移だった。

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