流通ニュースは、流通全般の最新ニュースを発信しています。





イオン/3年後目標売上600億円、新アパレル「トップバリュコレクション」始動

2010年08月23日 / 商品店舗

イオンは8月23日、アパレルの新プライベートブランド「トップバリュコレクション」(TVC)を発表し、27日からジャスコ津田沼店を皮切りにジャスコの衣料品売場に新店舗を展開する。

<発表するトップバリュコレクションの荻原久示社長>
20100823ion1.jpg

TVCは30歳前後から55歳前後までのファミリーカジュアルを担うブランドで、原材料の調達から販売まで一貫して小売業が関与する製造小売業(SPA)モデルを導入。商品開発と販売は3月に設立した子会社「トップバリュコレクション」が携わる。

開発にあたっては、三菱商事の子会社である三菱商事ファッションが糸や生地といった原材料の供給を担い、三菱商事との協業で商品調達を行なう。

現在、衣料品分野におけるPBの売上高構成比は16%(2009年2月末現在)で、2013年度には現状のトップバリュとTVCを合わせて売上高600億円、同35%~40%程度を目標とする。

GMSジャスコとサティの衣料品売場内に200坪(店舗構成比20%)、150坪(50%)、100坪(30%)の専門店形式の店舗を展開し、店舗運営はTVCの従業員が行う。このほか、既存のGMS内に70坪程度の売場を確保して、TVCが商品供給を実施、売場管理はジャスコやサティの従業員が行う店舗を設ける。

今期から改装を実施、来年度は110店舗、再来年度115店舗を改装、合計で270店舗にTVCの直営売場を導入する。同時期に101店舗に対して商品供給を開始し、2013年度に店舗数371店舗、直営売場550億円、商品供給50億円の売上を目標とする。

新PBの荒利率は従来のPBよりも10%増を計画、GMSの衣料品改革を推進しGMS事業全体の利益率の向上を狙う。

荻原久示トップバリュコレクション社長は、「社内にデザイン室、部流部門、販売部門を設置、200坪程度のシュミレーション売場も設けた。従来季節商品は一括納品のイメージが強かったが、今回は初回で70%の商品を投入、次回に残り30%の商品を投入できる体制を整えた。従来の商品開発体制では、商品供給までに3~4カ月かかっていたものが、今回は30日~60日前後に短縮でき、売り減らし型の販売から、売り足し型の販売へ転換できた」と語った。

既存PB「トップバリュ」(TV)との住み分けは、「TVCは30台から55歳までのファミリーカジュアルを担う。TVはビジネス、フォーマルが中心で60歳以上のシニア対応を行っており、住み分けはできている」(岡内祐一郎イオンリテール取締役兼執行役員副社長)という。

関連記事

関連カテゴリー

最新ニュース

一覧