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MrMax/埼玉県に初の2層型スーパーセンターをオープン

2010年12月17日 / 店舗

MrMax(ミスターマックス)は12月16日、埼玉県越谷市に「MrMax越谷ショッピングセンター」を開店した。
<MrMax越谷ショッピングセンター店>20101217mrmax1.JPG
2009年5月に閉店したイトーヨーカドー越谷店の跡地への出店。埼玉県初出店で、自社開発のショッピングセンター(SC)としては初の多層階店舗となった。
<生鮮食品も1品大量陳列で売り込む>20101217mrmax2.JPG
SCの核店舗として、初めて2層型で展開するスーパーセンター(Su.C)を導入した。Su.Cは、従来のディスカウントストア(DS)業態で扱う家電製品・日用雑貨・衣料や加工食品などに加え、青果・精肉・鮮魚・惣菜・ベーカリーといった生鮮部門を付加した業態。同社はこれまで生鮮食品を販売していなかったため、青果・鮮魚・精肉・惣菜・ベーカリーはテナントによる運営として、MrMaxは加工食品や日配食品に特化している。
2009年1月に「岡山西店」(岡山県)を1号店として開店、2010年4月に既存のMrMax八本松店(広島県)を業態転換した。11月に福岡県春日市の「春日SC」の核店舗として3号店を開店、越谷SC店は4号店となった。
「今後の重点出店エリアとして西日本と東京・千葉・埼玉・神奈川があり、一都三県への出店を加速するには、ワンフロアのオープンモールの敷地がとれない敷地での出店が必要で、首都圏攻略のモデル店舗」(同社)という。
<地下2階の主通路で家電のお勧め品を大量陳列>20101217mrmax3.JPG
東武伊勢崎線越谷駅東口から徒歩3分という駅前立地で、1次商圏は3km18万人を見込んでいる。都心立地に対応し、来店頻度が高い生鮮食品を強化、1階で食品、日用雑貨・医薬品を展開する。地下1階では、同社が得意とする家電・収納用品・ペット用品・スポーツ用品などディスカントストアの商材を展開する。
2階はテナントゾーンで、ザ・ダイソー、東京スターメガネなどの物販のほか、歯科医や学習教室、リラクゼーションを導入。フードコートも展開し、約30店舗が入店する。
<エンド商品はPBを中心にアイテム数を絞り込む>20101217mrmax4.JPG
総アイテム数は3万2000品目で、うち生鮮食品を含む食品が3200品目、非食品が2万8800品目。売場面積は食品約600坪、非食品1500坪の合計2100坪で、売上構成比は食品50%、非食品50%を想定する。
ここ数年の取り組みとして、アイテム数の絞込みを実施。従来型のDSは約4万6000品目を展開していたが、越谷店では部門の削減するのではなく、各部門の中で商品を削減した。特売商品の多くは、4尺5段の棚1つで1アイテムの展開として、特売商品の在庫を持たない仕組みとした。定番商品も、納品ロット以上のフェースを確保し店頭での補充作業を削減し、低価格販売できる仕組みを目指している。
3km圏内には、イオンが展開する日本最大のショッピングセンターレイクタウンがあり、1駅先の南越谷駅前にはファッションビルの越谷OPAがあることから、アパレル部門の衣料品や服飾雑貨を実用性の高い商品に集約。アパレルは売場面積100坪、取扱品目数2200品目とした。
<医薬品売場内で血圧計など健康器具を販売>20101217mrmax5.JPG
天井の高さは4m50cmで、陳列什器は1500MMを採用、通路幅も3~4mを確保することで、大型カートであっても楽に買い物ができるように開放感ある売場を演出する。同時に、総合DSとしての強みを生かし、登録販売者による2類・3類に特化した医薬品売場で、血圧計などの健康器具を販売するなど関連販売も強化した。
<売場中央に設置されたエレベーター>20101217mrmax6.JPG
2層型Su.Cということで、売場中央に地下1階と1階をつなぐエレベーターを設置。売場中央にエレベーターを設置するレイアウトは欧米のディスカウンターが展開する2層型Su.Cを模倣したものだという。大型カートでワンストップショッピングができるSu.Cの特徴を生かすため、エスカレーターも大型カートが乗れるスロープ型を採用し、買いまわり性をよくする工夫をしている。
「スーパーセンターはまだ実験段階の業態で、2層型の販売管理費の推移などを検証している。ワンストップショッピングというSu.Cの強さを生かし競合に打ち勝ちたい」(同社)という。
ショッピングセンター概要所在地:埼玉県越谷市越ヶ谷1-16-6商圏人口:半径5km圏内43万人、半径7km圏内75万人初年度目標年商:55億円建物の構造:鉄骨造3階建て(地下1階、地上2階、3階・屋上は駐車場)駐車台数:393台、駐輪台数:438台敷地面積:7181㎡(約2172坪)、売場面積:10238㎡(約3097坪)テナント数:29テナント
新店概要営業時間:10時~21時店舗休日:年中無休店長名:佐竹信洋従業員:約147名(社員17名、パートタイマー約130名)初年度目標年商:49億円売場面積:7117㎡(約2153坪)取扱商品:生鮮食品、惣菜、ベーカリー、日配食品、加工食品、飲料、菓子、米、酒類、家電製品、カメラ用品、洗剤、化粧品、医薬品、紙綿品、ペット用品、ペット生体、文具、玩具、カー用品、自転車、スポーツ用品、DIY用品、園芸用品、台所用品、日用雑貨、インテリア・収納用品、カジュアル衣料、靴、ベビー用品、その他、合計3万2000品目

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