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ビームス/JR新宿駅に超小型店、セレクトショップの原点回帰

2013年08月29日 / トピックス店舗

ビームスは8月29日、JR新宿駅東口に雑貨新業態「BEAMS Planets(ビームスプラネッツ)」をオープンした。

<BEAMS Planets>

売場面積は7坪で、ビームスとして、いまが旬と感じるものや面白いと感じた商品をニュースのように届ける店舗を目指す。男女や年齢やライフスタイルを問わず、新しいものが好きな人々へ商品を提案、2週間程度を目安に打ち出し商品を変えていくという。なお、店舗は期間限定で、11月10日まで。

<カラテカ入江氏(左)と設楽洋社長>

設楽洋社長は「ビームスは6.5坪の店から始まったが、いまは店舗の大型化が進み、商品の切り口や打ち出し方がぼやけている面もある。セレクトとはキュレーターでもあり、絞り込んだ最低限のコンセプトの中で、どうまとめるか、セレクトの原点を見直したい。セレクトショップのブームが旬を過ぎたいま、社会に対してもう一回、真のセレクトショップを見せたい」と新業態の狙いを説明した。

<店内には全身鏡も設置>

プラネッツとは惑星をイメージしたもので、ビームスという核となる恒星を中心に、ビームスが持つさまざまなコンテンツの一部を打ち出す意味を込めた。設楽社長は「ビームスとしてニュース性のある商品を打ち出す目的もあり、店舗名は、ビームスニュースにするかどうかで迷った」という。

<壁面のバッグのディスプレイ>

駅構内や空港、高速道路のサービスエリアなど、人の往来の多い場所で展開する業態で、ビームスがもつコンテンツを鮮明に表現する店舗を目指す。設楽社長は「ビームスを知らない人にもビームスを知ってもらいたいが、それ以上にビームスを知っているお客さんに、ビームスにこんな商品があるのかと再発見してもらえるような店舗にしたい」と語る。

<壁面のスマフォケースなどのディスプレイ>

<木製のゴム鉄砲も販売>

2週間を目安に打ち出し商品を変更し、今後は、CDなどを展開するBEAMS RECORDSや書籍などカルチャー色の強い商品も展開する計画だ。

<スニーカーボトムス、Tシャツのディスプレイ>

設楽社長は「商売という観点から見れば、エキナカでもありソックス、Tシャツ、シュシュ、ストッキングなどを販売した方が売れると思う。だが、この店舗は文化的な要素を発信する店だ。商品ディスプレイも販売効率を追わずに、見せるディスプレイとした」という。

<バックや小物入れのディスプレイ>

取扱商品は数百円のラー油から数万円のバッグまでさまざまで、取扱アイテム数も、そのときどきの編集テーマによって柔軟に変化させていく。

<食品や文房具などのディスプレイ>

現在、ビームスの商品構成比は、金額ベースで仕入商品が50%、オリジナル商品が50%。インポートを中心とした仕入商品は単価が高いため、金額ベースでは半々の構成比だが、数量ベースではオリジナル商品の方が多い展開という。

設楽社長は「商売という観点だけでみれば、オリジナル商品は粗利も高く、有利に見える。でも、オリジナル商品が増えると商品そのものがもつ個性の打ち出しが弱くなり、他のファッション業態との差がなくなる。仕入商品をセレクトすることで差別化ができる」と語った。

<カラテカ入江さん監修のバッグ>

オープン当日は、タレントのカラテカ入江さんが来店。入江さんの兄がビームスでディレクターを務めている縁で、オリジナルバッグを作成し、商品が披露された。合コンにもっていくバッグを想定したもので、バッグの裏地には、入江さんの要望で女性に好評という水玉模様の生地を使用した。

そのほか、設楽社長の発案で、合コンで女性に聞きにくい質問「電話番号教えてっ!」「実家?or一人暮らし?」の刺しゅうを施した。入江さんは「合コンでこのバッグがあれば、必ず女性と会話が弾みます」と合コンバッグの機能を解説した。

■店舗概要
所在地:東京都新宿区新宿3-38-1
ルミネエスト新宿地下1階(JR券売機横)
店舗面積:約7坪
営業日(期間限定):8月29日(木)~11月10日(日)
営業時間:平日11時~22時、土日祝10時30分開店
定休日:不定休

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