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サザビーリーグ/神楽坂駅前に「衣食住+知」の新業態

2014年10月08日 / トピックス商品店舗

サザビーリーグは10月10日、新宿区の東京メトロ東西線神楽坂駅前にキュレーションストア「la kagu(ラカグ)」をオープンする。8日、関係者向けの内覧会を開催した。

<la kagu>
la kagu

新潮社の昭和40年代に建てられた本の倉庫を、あえてそのまま活かした商業施設で、さまざまな分野の目利きの目を通して商品を提案。

流行に流されず、「昔からあるもの」や「これからも大切にしたいもの」に価値を見出すという意味を込めた「REVALUE」をコンセプトに、ファッション、生活雑貨、家具、ブックスペース、カフェ、レクチャスペースを展開する複合店舗。

<1階入口のディスプレイ>
1階入口のディスプレイ

延床面積は962.45㎡で、1階にウィメンズファッション、生活雑貨、カフェ、2階にメンズファッション、ブックスペース、家具、レクチャースペースを配置。

物販の商品構成比は、ファッション50%、生活雑貨30%、家具10%、ブックスペース10%。年齢層などによるターゲットは特に定めていないが、大人の男女に向けた提案をする。

<2階レクチャースペースの全景>
2階レクチャースペースの全景

「衣食住+知」のライフスタイルを新潮社とのパートナシップのもと独自の目線で編集し提案する。モノを売るだけでなく、モノにまつわる価値や、モノを使用した時の心地よさ、モノだけないライフスタイルに関連する知識などを含め提案することを目指した。

サザビーリーグが施設を運営するが、イベントの運営では新潮社と共同でコンテンツを作成、2階のレクチャースペースでは月に10回程度のイベントを開催する。

<レクチャースペースでは学校のイスを設置>
レクチャースペースでは学校のイスを設置

レクチャースペースでは10月、11月に新潮社の選定した作家を中心としたイベント「よしもとばなな×平松洋子」「宮部みゆき」「村上隆×辻惟雄」のトークショーなどを開催し、物販だけでなく、知的好奇心に訴える時間消費型のサービスも提供する。

<ブックスペース>
ブックスペース

今後は、季節の行事に沿ったワークショップ、神楽坂という場所に機縁した落語の口演など体験型イベントを開催する予定。イベントは有料で、チケットは2000円~3000円を想定する。

<10人の選ぶ、10冊の本>
10人の選ぶ、10冊の本

ブックスペースでは、本の倉庫に元からあった本棚を使い、ブックディレクターの幅允孝氏が選書した本を販売。常時10人の人物が本を紹介する「<10×10>-10人の選ぶ、10冊の本-」という企画展を実施。1人2か月程度の展示を目安に、順次、本の提案者を入れ替えていく予定だ。10月は催事イベントとして、新潮文庫3000冊一堂に集めた特設コーナーも設置する。

<インテリア雑貨コーナー>
インテリア雑貨コーナー

書籍コーナーの反対には、本棚を活用して、文房具やフォトフレーム、掛け時計などインテリア雑貨を展開。インテリア雑貨の棚の前には、長野県上田市を拠点に北欧家具や雑貨を扱う「haluta(ハルタ)」が選定した、「ハンス・ウェグナー」など北欧ヴィンテージ家具を集積。机とイスを中心に、照明や収納家具もそろえた。

<家具コーナー>
家具コーナー

1階のウィメンズファッションでは、大手セレクトショップのバイヤーを務めた安藤桃代氏を起用。ハイブランドからベーシックなブランドまで、長く使える本当に良いものをテーマに商品を選定した。オープン時は30ブランド程度を集積した。

<1階ウィメンズファッション>
1階ウィメンズファッション

カフェスペース後方に配置した生活雑貨売場は、スタイリストの岡尾美代子氏がキュレーションを担当。フランスや日本の食器、調理器具、タオルやリネンなど世界各国から集めた上質なものの中に、遊び心を加えた商品を集積。余裕を持った大人のリラックスしたライフスタイルを提案する。

<1階生活雑貨コーナー>
1階生活雑貨コーナー

2階に配置したメンズファッションは、フリーランスのキュレーター田中行太氏を起用。40代~50代の大人世代に向けてアメカジ・ヘビーデューティーをテーマに、オリジナル商品の「HUNDREDSON(ハンドレッドソン)」を中心に、「今だからこれでいい、今あらためて欲しいもの」を軸に「ブルックス ブラザーズ」など約30ブランドの商品を集積した。

<2階メンズファッション>
2階メンズファッション

オリジナル商品の「ハンドレッドソン」は無地を基調としたベーシックカジュアルでシャツやスウェットなどを展開。メンズファッションの中心に展開し、壁面のブランドのジャケットなどのアウターとのコーディネートを楽しみやすい工夫をした。

<店舗中央にハンドレッドソンを島陳列で展開>
店舗中央にハンドレッドソンを島陳列で展開

la kaguのオープンにあわせて、la kaguの外観の設計デザインを担当した隈研吾氏や新潮社、本のキュレーションを担当した幅允孝などと共同開発したオリジナル商品「meets la kagu」を展開。オープン時は6アイテムで開始し、売り切り商品も投入しながら、展開商品を増やす予定だ。

<meets la kagu>
meets la kagu

1階のカフェは、真っ白な店内に木目が映えるロングテーブルを配置し、50席を設けた。フードキュレーターには、鎌倉の人気店「LONGTRACK FOODS」の馬詰佳香氏を起用。店舗運営は、加工肉の専門店「コダマ」が担当し、「MEAT&BREAD」をコンセプトにメニューを構成した。

<1階カフェスペース>
1階カフェスペース

自家製ソーセージや、イタリアやスペインから直輸入した生ハムなどパンを軸に、ホットドッグなどのメニューとして提供する。8時~22時まで営業し、モーニング、ランチ、カフェ、ディナーと時間帯別に提供メニューを変えていく。

<モーニングメニュー(800円)>
モーニングメニュー(800円)

11月からは、店頭のウッドデッキスペースで、野菜や果物などの食材を販売する「la kagu market」を展開。食材を特集仕立てで紹介するほか、見慣れた食材の全く新しい楽しみ方などを提案する予定だ。

<la kagu market>
la kagu market

店舗概要
所在地:東京都新宿区矢来町67
TEL:03-5227-6977
交通:東京メトロ東西線神楽坂駅2番出口徒歩1分
都営地下鉄大江戸線牛込神楽坂駅A1出口徒歩7分
JR総武線飯田橋駅徒歩12分
営業時間:ショップ11時~20時、カフェ8時~22時
敷地面積:1238.34㎡
延床面積:962.45㎡
階数:地上2階

■la kagu
http://www.lakagu.com/

<ウィメンズではコーディネート陳列を採用>
ウィメンズではコーディネート陳列を採用

<枕などのファブリックも展開>
枕などのファブリックも展開

<入浴剤コーナー>
入浴剤コーナー

<アロマキャンドル>
アロマキャンドル

<メンズでは、本棚を意識したディスプレイを採用>
メンズでは、本棚を意識したディスプレイを採用

<2階への階段>
2階への階段

<カフェはオープンキッチンを採用>
カフェはオープンキッチンを採用

<2階レジ>
2階レジ

<神楽坂駅前に出店>
神楽坂駅前に出店

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